退職手続き

先週の雪がまだ溶けきらないうちに、新たな雪が降った。

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先週の雪は強い風に煽られ吹雪のようだったが、今朝の雪は静かにゆっくりと落ちていく。

静かだ。

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音もなく、細かな雪が降る井の頭公園を眺めながら、「静謐」という言葉が頭に浮かんだ。

「静謐」、静かで安らかなこと。

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そんな雪の降る金曜日。会社で退職の手続きについて説明を受けた。

私はこの3月末で、36年間勤めた会社を定年退職となる。

人事労政局の会議室に呼び出され、代わる代わる担当者から説明を受ける。

最初は、人事部。

退社式のこと、社報に載せる挨拶文のこと、そして退職記念品の説明。退職の記念品が出るとは知らなかった。いくつかの候補の中から選ぶのだが、帰宅後妻と相談してマイセンの花瓶をもらうことにした。クリスマスに買った花束を活ける適当な花瓶がないと話していたところだったのでありがたい。

続いて、労政部。

退職金の金額や支払い方法、退職後の住民税のことなどお金にまつわる説明を受ける。退職金に関して32年以上勤務した人には加算金が出るという。日本型経営のありがたい面だ。そのほか、役職に応じた功労金。こちらは人それぞれだ。

退職金には退職所得特別控除額と呼ばれる特殊な控除がある。勤続20年までと21年以降では年間の控除額が変わる。終身雇用が有利な税体系が日本にはあるのだ。担当者から求められたのは退職金の振込口座を決めること。妻と相談して住宅ローンの返済口座に決めた。退職金で長年の住宅ローンから卒業することに決めた。

そして雇用保険関連ということで、離職票などの書類にサイン押捺をする。いよいよ定年という実感が湧く儀式だ。

最後は、厚生部。

健康保険のこと、団体生命保険のこと、旧友会というOB会への入会方法など。社員証も返納するため、退職月には社員食堂の社員証での支払いができなくなる。なるほど、いろんなことが退職とともに変わるのだ。

4月以降も現在の役職でもうしばらく働くことになるが、サラリーマンにとって定年退職の日は大きな節目である。

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定年の時どんなことを感じるのか、若い時には予想もつかなかった。

今日、退職手続きの説明を聞いた心境は・・・

「静謐」

静かで安らかな、穏やかな気持ちだった。

 

 

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