洗面台を交換する

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先日、私一人で岡山に里帰りした日、東京に残っていた妻からメールが届いた。

「うちの洗面台が壊れて修理する必要あり 直るまで使えません」

我が家の洗面台は、私たちが今のマンションを購入した時から付いていたものだ。マンションを買ったのは2005年。その時にはすでに中古だったので、もう壊れても仕方のない代物ではあった。どうやら排水管から水が漏れるようになったようだ。

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帰宅すると、洗面台には妻による張り紙がしてあった。

生来いい加減な性格の私が、洗面台が壊れていることを忘れて使おうとすると予測しての対抗措置だ。実際、故障中いつものように手や顔を洗おうと洗面台に向かい、この張り紙に制止されることが何度となくあった。人間の習性とは恐ろしく、無意識のうちにいつもの動線を辿ってしまうのだ。

その意味では、私の行動パターンを知り尽くした妻の張り紙は、当を得た対応と言える。さらに念入りな妻は、洗面台の元栓を閉めることも忘れてはいない。何事にも、万全の対策をとる妻なのである。

仕方なく、台所で歯を磨き、顔を洗った。

台所の流しで顔を洗っていると、上の吊り戸棚に頭がぶつかる。そもそも、そこで顔を洗うように作られてはいないのだ。

さらに、流しに顔を近づけると、何となく生ゴミの匂いがする。妻はこまめに流しの掃除もしているが、それでも排水口に溜まった食材のカスが生ゴミ臭を発するのを防ぐことはできない。普通に暮らしている分には全く気にならないが、流しに顔を近づけるとどうしても匂いが気になってしまうのだ。

結婚した当初住んでいたアパートでは、台所で顔を洗っていたと妻は主張するのだが、私にはその記憶はすでに失われている。もし妻が言う通りだとすると、若い頃は毎日この生ゴミ臭を嗅ぎながら顔を洗っていたということになる。そういう意味では、この生ゴミ臭は歳をとって忘れていた「青春の香り」であると言えなくもない。

まあ、そんな風に無理やり前向きに考えながら、2週間の故障期間を過ごす。

妻は知り合いの水道屋に電話をかけ、なるべく早く新しい洗面台に交換してほしいと依頼した。壊れていなければ、時間をかけて気に入った洗面台を選んだかもしれないが、台所で顔を洗う事態から一日も早く脱出することを優先し、とにかく早く設置できるものをカタログから選んだ。

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妻は、ボール部分が陶器のものが好みで、それを優先して選んだ。色も白、シンプルなデザインで引き出しの大きなものというのも、選択の条件だった。

サイズも元の洗面台と同じ幅75cm。結果的には、元の洗面台と似たような機種になった。

妻の希望で、洗面台の横に防水のパネルを貼ってもらった。私がバシャバシャと水を飛ばすので、それに対抗する手段のようだ。

洗面台の設置は1日で終了し、私が泊まりがけで箱根に行っている間に新しい洗面台が我が家に収まっていた。

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請求額は、工事費込みで25万円弱。

これで、生ゴミ臭を嗅ぎながら顔を洗う日々から解放された。

日頃意識しないが、洗面台というものもないと不便なものだということがよくわかった。

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