マンション理事会

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マンションの理事の順番が回ってきた。本日、新理事会の初会合があった。

築40年以上の古いマンション。新築当時から住むご老人や代替わりした子供世代など長くこのマンションに暮らしている住民も多い。

去年引っ越してきたばかりの私は新参者。おとなしくしておくに越したことはない。

全部で100世帯弱が入居している。理事は全部で7人。まずは理事長を決めなければならない。

妻からは「理事長だけは引き受けないで」と厳しく言われて出てきた。なるべく発言しないようにする。しかし、他の皆さんも同様にそれぞれ事情を抱えている。当然立候補する人はいない。自己紹介をしても、皆理事長を引き受けられない事情を話した。

さて、どうするか。管理人の提案で互選ということで誰かの名前を書くことになった。私はどなたもあまりよく存じないもので、見た目で決めた。

投票の結果は最長老の方に票が集まったが、その方は「私はもう84歳だ。以前も長年にわたってマンションの委員を務めた。今も、町内会など他の役もいろいろやっている。何とか勘弁していただきたい」と話された。84歳とは私の母と同じ歳だ。お若く見えるが、さすがに気の毒だろうと皆が思い、結局私も一票投じた次点の方が理事長に決まった。

さすがに入居してまだ1年余りの私にはお鉢が回ってこなかった。私は書記を務めることになった。理事会の議事録や全住民に配るお便りを作る役をもう一人の方と一緒に担う。今回は書記として少しマンションの現状や住民の方たちのことを少し勉強させてもらうことにしよう。いずれは理事長もやらざるを得まい。

昔はマンションに暮らすこと自体にプライドがあった。団塊の世代の皆さんは「自治」という言葉が好きだ。自分たちのマンションのことは自分たちの総意で決める、そんな理想の理事会像がかつてはあったのかもしれない。しかし、今はどこでも理事のなり手がなく、管理会社にすべて委託するところも多いと聞く。

しかし、自分が暮らすマンションの状況を知る機会として順番で理事になることは意味があると思う。当然、人によって考え方が違うので、面倒なことは多い。それでも同じマンションにどんな人が住んでいるのか知っていることは、災害などいざという時には威力を発揮するだろう。

古いマンションは小さなトラブルが続出し、修理が絶えない。年金生活者が多いので、建て替えの話などは一切検討されていないようだ。多くの住民は、将来のリスクには目をつむり、目先のトラブルに対処しつつ騙し騙しマンションを維持していこうと考えているようだ。

日本中の至る所にあるマンションが抱える悩みだ。

この一年、理事の一人としてそうした問題を考えてみたい。このマンションの未来にどのような選択肢があるのか、できるだけ情報を収集し、広く住民の皆さんに提供し、10年後、20年後に皆の共有財産であるこのマンションをどのようにしていくのか、議論のきっかけを作ることができればと考えている。

まずは無用なトラブルを起こさぬよう、慎重に状況を観察していきたい。

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