<吉祥寺グルメ>「mash iro」の「マサラチャイ」

秋色がまだ残る井の頭公園を、ランチの後、妻と散歩した。

空は青く、落ち葉が散歩道を覆い、ところどころに赤や黄色の木々が光り輝いていた。

風もなく、気持ちがいい。

井の頭公園通りという住宅街へとつながる通りまで来た時、私の頭にあることがひらめいた。

確か、この通りに小さなカフェがあったはずだ。

一度行こうと妻と話している間に閉店となり、その後いくつかの店が開いて閉じるを繰り返していたが、また同じ場所にカフェがオープンしたというのを雑誌で見た気がしていた。

「行ってみる?」

私が妻に提案して、車がすれ違うのがやっとの井の頭公園通りを久しぶりに歩いてみることにした。

途中、こんなかわいい郵便受けを見つけた。

妻に教えると、妻も写真を撮った。

どうやら彼女も気に入ったようだ。

お目当のカフェは、確かに営業していた。

古い民家の一階を改装した店舗。

ランチと一緒にデザートも食べたので、お腹はいっぱいだったが、迷った末に入ってみることにした。

お店の名前は、「mash iro」というらしい。

「真っ白」。いい名前だ。

キャンバス地に手書きで描かれたこの看板も、とてもセンスがいい。

入り口のガラスにも手書きで店名が書かれている。

おそらくこの店の主人は美大の学生か卒業生ではないかと勝手に考えた。

「h」と「i」の間にスペースがあるのも意味深で、私は好きだ。

入り口の下に置かれたキャンバス地の看板には、「キッシュ と コーヒー」と書かれていた。

キッシュは私的には好きではないが、食事はもう済ませているので、食後の飲み物だけを求めてガラスの扉を開けた。

とても小さな店内。

古い住宅をリフォームして壁は白く塗られていた。

天井にかけられた2本の白い布がすごくいいアクセントになっていて、なんだかとても素敵なカフェに変身している。

私たちは入り口入ってすぐの壁際のテーブルに座ったのだが、外から差し込む光が面白いシルエットを壁に描き、土曜の昼下がりにぴったりの気持ちのいい空間を作ってくれた。

何だろう、この気持ち良さは・・・?

紙に自分たちで印刷したような手作り感満載のメニューも面白い。

コーヒーにも、こだわりの名前がつけられていて、たとえば・・・

「白い気配、重厚なる黒」

間違いない。

きっと店の主人は、美大出身者だ。

私は勝手にそう結論づけた。

でも、私たちが注文したのはコーヒーではなく紅茶。

「マサラチャイ」(650円)。

手作りっぽい大きめのカップにたっぷり入って出てきた。

マサラとは、南インド料理の用語で、様々な香辛料を粉状にして混ぜ合わせた物のことだ。

妻のチャイには見事な八角が浮かんでいた。

私の方はも八角は入っていたが、残念ながら3本しか突起がなかった。

飲んでみると、ものすごく濃厚でスパイシー。

これは、驚くほど美味しい。

日本で飲んだチャイの中でも、最高に私好みの一杯だと思った。

家に近くに最高のカフェを見つけた。

私も妻もそう思ったのだが、一人で店を切り盛りする女性に聞くと、なんとあと半年ほどで店を閉めるという。

開店してまもなく2年になるそうだが、最初から期間限定で借りているので出なければならないそうだ。

もったいない。

女性は、「ここを辞めてもどこかで何かはやるつもりだ」と話してくれたが、本当に残念だ。

せめて店を閉じる前にもう一度訪れて、「白い気配、濃厚なる黒」というコーヒーを飲んでみたいと思った。

食べログ評価3.09、私の評価は4.50。

「mash iro」
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜

広告

コメントを残す