啓蟄

今日は二十四節気の啓蟄。冬ごもりの虫が這い出る季節になった。

我が家にも、サッシの隙間から小さな羽虫が入ってくるようになった。刺さない蚊のような虫だ。

この週末は比較的暖かく、ダウンを脱ぎ、セントアンドリュースで買ったウィンドブレーカーを着て街に出た。日陰で風が吹くとまだ少し寒い。

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花屋の店頭が賑やかになった。かわいい花が並ぶ。

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名前も知らぬ花々の写真を撮る。

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これはミモザかな? 三鷹の家に植えていたら、知らないうちに幹が太くなり、引っこ抜くのに苦労した記憶がある。一足早く春を告げる花として、気に入っていたのに・・・。

そんな春めいた気分で中通りを歩いていると、こんなチラシが目にはいった。

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どうやら貸し教室のようだ。2月にオープンしたばかりだ。

吉祥寺をベースに何か新たな活動を始めたいと思っていたところだ。家に帰ってネットで調べてみる。1時間1000円ほどで借りられるらしい。あるアイデアがひらめいた。

「吉祥寺マスコミ塾」。

マスコミ、特にテレビ業界を志望する学生を募って、就活に役立つ実践的なセミナーを開くのはどうだろう、と思ったのだ。

といっても、小手先のテクニックを教えるわけではない。そもそもテレビ局の採用試験に絶対に受かるテクニックなど存在しない。ほとんど面接勝負。面接官にもいろいろなタイプの人がいて、最後は面接官との相性が運命を決めるのだ。

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では何を教えるのか。

それは人間力を磨き、自分を見つめ直すことだ。

世の中で起きる様々な事象に興味を持ち、それについて足を使って調べ、自分なりの意見を作り上げる訓練をする。そして面接官にどんな話を問われても、落ち着いて自分の考えを自分の言葉で話す能力を身につけることだ。つまり人間力をアップさせ、短い時間の中で自分という人間をきちんとアピールすることが重要で、それでダメなら仕方がない。

花形だったテレビ業界にも以前ほど若者が集まらなくなった。しかし、志を持つ若者がメディアの世界に入らなくなると、社会全体にとって大きな問題が生じてくると私は信じている。

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早速、チラシにあったアドレスに問い合わせのメールをしてみた。すぐに返信があり、図書館の近くにある「i office」という別のオフィスで話を聞いた。ここは吉祥寺で起業する人を支援する会社が運営しているレンタルオフィスだ。

会員制で、ここに本社を置き低予算で会社をスタートさせる人たちが利用している。今の私には直接関係ないが、将来何かを始める時には相談に乗ってもらえるかもしれない。地元の人脈作りも老後のためには必要だ。

帰り道、中道通りの「i Dreem」を見学する。こちらは貸し教室で、今日は料理教室が開かれていた。おじさん一人で、あとは全員女性だった。

教えたい人と習いたい人を繋げる。そんなビジネスが吉祥寺ではいろいろあるようだ。

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ゴールデンウィークに南京への旅行を予約した。航空券とホテル。10万円の出費だ。

中国を知る旅の第一弾。南京は「大虐殺」だけではない。いくつもの王朝の都が置かれた中国の古都なのだ。知らずに反発するのではなく、まず相手を知るところから始めたい。

ともかく今、自分にできることをしよう、と思う。

まずは、マスコミ志望の学生を集めるところからスタートだ。FacebookとかLINEが使えるかもしれない。これまで避けてきたSNSのことも勉強しなければならないだろう。

虫がはい出すように、新たな活動を始める、それが私の「啓蟄」なのだろう。

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