<吉祥寺グルメ>「アムリタ食堂」の「カオパッドネーム」

いつ行っても行列ができている店というのがある。

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タイ料理の「アムリタ食堂」というのも、そうした人気店の一つだ。昔、こんなに人気ではなかった頃に行ったことがあるが、引っ越してからのこの2年、一度も行かなかった。

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11時半の開店直前に店に着くと、すでに20人ほどの行列ができていた。小さな子供づれのお客さんも多い。

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入り口には、こんなのや・・・

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こんなの・・・。

独特の世界観が店の外まで溢れ出ている。

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この「アムリタ食堂」、タイ料理もさることながら、イベントやスタッフの個性などその独自の世界観が根強い人気を支えている。そのことがよく表されているアムリタ食堂のホームページには、こんな自己紹介が書かれていた。

『サワデイーカー♪
吉祥寺のThailand、アムリタ食堂へようこそ!
アムリタ食堂は、本格的タイ料理と日本人のおもてなしと、治外法権なゆるさでお送りしていきたい吉祥寺にあるタイレストランです。』

「サワディーカー」は女性言葉。この店を運営する会社の社長さんは、安達亜紀さんという一男二女のお母さんなのだ。

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店内はかなり広い。白く塗られた天井は配管がむき出し。その天井から吊るされた照明も種類はバラバラだ。

オープンなキッチンではタイ人コック達が腕をふるう。

そのキッチンに掲げられた黒板にはメニューではなく、この店で開かれるフリーライブの予定が告知されていた。

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建物から突き出すようにサンデッキのような客席もある。

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そして小さな子供たちが多いのもこの店の特徴だ。お子様ランチも用意されている。

これこそがこの店の最大の特徴だ。ホームページには、「子育てと日本社会と外食」というタイトルでメッセージが綴られている。

『自殺とか、子供への虐待とか、そんな悲惨なニュースが世界の中でも一番多い国日本。そんな悲しいニュースを見るにつけ、日本はやっぱり少し窮屈なのかな、と思う時があります。日本人の良いところでもありますが、真面目で和を重んじるあまり、いつしか窮屈で抑圧された部分を日本は持っています。それはシングルの時では気がつけなかった事でしたが、私は子供を持ち、その厳しさに驚きました。子供という存在は、大人が守り育てなければならない初めは弱い存在です。そんな子供を育てる上で親の心の安堵感、幸福感はとても重要なはずなのに、そういった子供を持つ親がほっとできる余裕を社会はあまり与えてはくれません。外食にしてもそうで、子供連れで本当に美味しいものを食べられる店が当時はほとんどありませんでした。「子育て中は外食なんてしなくていいのよ!家で子育てしてなさい!!」そんな姑みたいな事を言う人が世の中には沢山いました。
私はそんな抑圧的な事をいうモラリストが大嫌いで、私みたいに子供とだって楽しく本格的な料理を食べたい!と思っている人のために店を開こう、と思ったのでした。』

自殺や虐待が世界一多いという点はちょっと異論があるが、彼女のメッセージには大いに共感する。私も座右の銘はタイ語の「マイペンライ」、気にしない・・・気にしない・・・。抑圧的なモラリストは大嫌いで、「ゆるい」のは大好きだ。

子育て中の親が楽しくなければ、子供たちも伸び伸びと育たないだろう。

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さて、それはさておき、何を食べようか?

トムヤムクンか、カオトム(おかゆ)か、いろいろ悩んだ末、最終的に注文したのは・・・

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「カオパッドネーム」(1100円)。タイ東北地方のすっぱ辛い自家製ソーセージ入り焼き飯だという。

タイ東北部は「イーサーン地方」と呼ばれ、タイの中でも貧しい地域だ。料理も特徴があり、カオニャオ(もち米)を良く食べるなどラオスの料理に近い。ソムタム(青パパイヤのサラダ)やラープ(ひき肉料理)など激辛で知られる。

私もバンコク在住時代、イサーン地方には何度か行ったが、「カオパッドネーム」は食べたことがない。でもタイの炒飯カオパッドは大好きなので、期待しながら頼んだ。

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「すっぱ辛い」というほど味の強さは感じないが、タイ米の美味しさ活かした美味しいカオパッドだ。

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通常、カオパッドにはマナオ(ライム)をかけて食べるのだが、カオパッドネームはちょっと甘みのあるタレをかけるのも面白い。

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一方、妻が注文したのは「今月のカレー(ゲーン・ドゥワンニー)」(1150円)。

1・2月は「根菜と鶏のレッド」だ。

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ココナッツ味の効いたタイカレーで、根菜の歯ごたえも気持ちいい。

こちらも特段の目新しさはないが、安定した美味しさだ。他にも豊富なメニューがある。これもぜひ食べてみたいものだ。

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出口ではオリジナルのお土産を売っていた。

吉祥寺を代表する人気店は、その味もそのポリシーにもとても好感を持った。人気の秘密がわかった気がする。

食べログ評価3.58、私の評価は3.60。

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