今日は西荻窪までサイクリング。この季節はどこに行っても気持ちがいい。
JR西荻窪駅は吉祥寺の一つ手前。南口を降りると、気安い飲み屋が軒を連ねる。
先日たまたま日テレの「ボンビーガール」で吉祥寺特集をやっていたのだが、その中身はというと「吉祥寺もいいけど、吉祥寺の両隣、西荻窪と三鷹がすごい」という内容だった。
その影響もあり久しぶりに西荻窪でランチをしようと夫婦の意見が一致した。
選んだお店は南口から歩いてすぐのフレンチカレーのお店「スプーン」。
午後1時過ぎに行ったが適度に人が並んでいた。食べ終わった後も同じぐらい並んでいて、吉祥寺の人気店のような長蛇の列にならないのは好感が持てる。
それでも20分ほど待っただろうか。
店内はカウンターのみ。
「フレンチカレーについて」と題した一文が掲げられていた。
『私たちのお店の看板メニュー『フレンチカレー』。 敷居が高いというイメージを持たれがちなフランス料理をより多くの方に食べて頂きたいという想いから、日本人にとって身近な料理である「カレー」と融合させることで、誕生しました。 実は、フランスにカレーライスの文化はありません。 フレンチ出身のシェフが、フレンチの高度な技術を使って作るこのカレーを『フレンチカレー』と名付けたのです。 フレンチカレーと聞いて、欧風カレーを思い浮かべる方も多いと思います。ですが、フレンチカレーには欧風カレーで使われる「ルー(小麦粉とバターを炒めたもの)」を使っていません。それは、現代のフランス料理の流れが「素材を生かした軽い仕上がりのスタイル」に変化しており、私たちのお店もその流れを取り入れているからです。 重くなってしまうルーに頼らずお肉や野菜の旨味をしっかりと引き出した「フォン・ド・ヴォー(牛のだし)」を加えることで、軽い口当たりながら、コクのあるカレーに仕上げています。 また、スパイスを楽しんで頂くことも、フレンチカレーの重要な要素。 スパイスを挽く際には、それぞれの個性が最大限に引き立つ大きさにし、スパイスの存在感を楽しめるカレーに仕上げています。 噛むたびに広がるスパイスの香り、辛み、奥深さをお楽しみ下さい。』
なかなか高い志を感じる。
一人一人にボトル入りのお水が出される。これは、いい。
妻は普通の「フレンチカレー」(930円)、私は「トロ肉増しフレンチ」(1180円)を注文する。
こちらが普通の「フレンチカレー」。ご飯は雑穀米だ。
そしてこちらが「トロ肉増しフレンチ」。カレーは同じで、トロ肉の量が多いのが違いだ。
一口食べて、たちまち味の虜になった。
私はもともと具が溶けきったようなじっくり煮込んだカレーが好きだが、ここのカレーはまさに私の好みのど真ん中だ。適度な酸味が効いていて、まさに絶品。おそらく赤ワインで煮込んだであろうトロ肉もとてもうまい。
これは私がかつて食べたカレーの中で間違いなくナンバー1だ。他の人がどう思うかはわからないが、私の中では最高の店を見つけた。
間違いなくまた来ることになるだろう。西荻窪をもっと深く知りたくなった。
食べログ評価3.59、私の評価は4.70。
今日から、西荻窪・三鷹も「吉祥寺グルメ」のジャンルに加えることに決定。何と言っても、自転車でわずか10分の距離だから・・・。