たまにはテイクアウトではなく屋外で昼ごはんを食べようと、少し前から狙っていたお店がある。
今日は、12月にしては日差しも暖かく、妻と一緒にその店に初めて行ってみることにした。

そのお店は、井の頭公園の一角にある「井の頭自然文化園」の中にある。
入り口で入園料を払わなければならないが、私も妻も年間パスを買っているので、それを有効活用する狙いもあってこのお店に行ってみることにしたのだ。

季節柄、エントランスの脇にはクリスマスツリーが飾ってあった。
よく見ると・・・

ゾウやらカモやらカエルやら・・・。
たくさんの動物たちがツリーを飾っている。
そう、ここは小さな子供たちが大好きな小さな動物園なのだ。

今日も幼い子供を連れたお母さんたちがそれなりに来ていたが、週末の混雑に比べれば、ガラガラと言ってもいい。
季節はもう晩秋だが、園内のモミジはまだ真っ赤に色づいていた。

お目当ての店は、この自然文化園の園内入ってすぐの場所にある。

店名は、「こもれび」という。
言ってみれば公園内によくある売店である。

ショップも併設されていて、たくさんの動物たちのぬいぐるみが売られている。

自然文化園のオリジナル商品というのも販売されていて、中でも個人的に気になったのが・・・

こちらのモルモットたちだった。
モルモットたちに触ることができる「ふれあいコーナー」は自然文化園の人気スポットで、箱の中に群れている様子は、実物のモルモットを彷彿とさせる。

さて、食べ物の方だが、メインとなるのはカレーやハヤシライスのようだ。
子供用には「ぞうさん弁当」というのもあって、オヤジが注文するのは気がひけるがちょっと気になった。
私はバターチキンカレーを希望したが、妻は野菜カレーを強く主張する。
では、カレーを2つ注文するかとも思ったが、妻が別のメニューに目をつけた。

「とん汁」(350円)。
暖かい日とはいえ、やはり屋外、「とん汁」という響きには逆らえない。

ということで、最終的にこうなった。

妻の要求通り、「18穀ごはんの7種の野菜カレー」(720円)。
そして・・・

温かい「とん汁」(350円)。
さらに・・・

「ホットコーヒー」を2つ。
コーヒー単品は250円なのだが、1つはカレーとのセット料金となるらしく180円だった。

「まずは、野菜カレーから」と思ったが、出されたスプーンが・・・

なんと「ペーパースプーン」。
こんなの初めて見た。

このように折り紙のように折って使う。
プラスチックのスプーンに比べるとちょっと食べにくいが、これもエコの時代、致し方ないのだろう。

そして、肝心の野菜カレーだが、紙の容器に入っていて量も少なく、レトルトっぽいのかなと思ったのだが、左にあらず。
これがどうして、なかなか美味しいカレーだった。
その名の通り、7つの野菜を煮込んで出たのであろう旨味エキスがやさしいカレーに仕上げてくれている。

そして、とん汁。
これがまた美味い。
単に温かいだけでなく味がしっかりしていて私好みの味なのだ。
この「とん汁」を食べるために自然文化園に来ようかと思えるほど、私にはどストライクの味だった。

12月の弱々しい木漏れ日を浴びながら、最後の紅葉の下でいただくランチ。
このシチュエーションが料理を数倍美味しくしているのも間違いないが、遊園地の売店で出される子供騙しの料理を想像していると、いい意味で裏切られるだろう。
カレーを食べ終わった後も、しばらくコーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごす。

妻もこの場所が気に入ったようで、今日のような気持ちの良い日には時々利用させてもらおうという話がまとまった。
季節が違えば、また違った気分が味わえるだろう。
コロナ禍でも、安全に気持ちよく食べられるお店が意外な場所にあるようだ。
食べログ評価3.25、私の評価は3.70。
「こもれび」 電話:0422-46-1100 営業時間:9:30~17:00 定休日:月曜