前から気になっていたお店である。
人通りが絶えない人気の中道通り、ユニクロからちょっと入ったとても立地のいい居酒屋さんだ。
夜の営業のみだったお店の前にランチメニューの張り紙が出ているのを見つけ、早速行ってみることにした。
聞くと、先週の吉祥寺秋祭りに合わせて土日限定のランチメニューを始めたのだという。
地下に降りていく階段には、膨大なお品書きとともに、日本酒の瓶が並んでいる。
妻がお酒を一切飲めないため、どうしてもこうした店に来る機会が減ってしまう。
店内は、調理場とカウンター。
奥には二人がけのテーブルが7つと半個室もある。
壁には祭りの法被が並び、思ったよりもずっと広いお店だ。
照明は暗め、民芸調の家具が落ち着いた雰囲気を醸し出す。
決して入りやすいお店とは思わないが、お客さんが次から次へと入ってきて適度な混み具合だ。
メニューの数は少ない。
「麦切り天プラ」(1450円)と「田舎そば」(1000円)を注文し、天ぷらは二人で分けることにする。値段はちょっと高い。
最初に運ばれてきたのは大きなだし巻き玉子。
ランチにはもれなく付いて来るらしい。
このだし巻き、甘くない。ひじきが入っているようで、かすかな磯の香りがする。
妻は何か魚のすり身が入っているのではないかと推理していた。私にはまったくわからない。
続いて、天ぷらが来た。天ぷらを食べるのは久しぶりだ。
エビとかぼちゃとナスとマイタケ。そばつゆではなく、塩でいただく。
体にいいからと最近マイタケを食べている妻にマイタケを全部あげて、その代わり私はエビを全部いただく。
ちょっと油っぽい天ぷらで、もう少しカラッとしている方が私は好みだ。
お蕎麦がまな板の上に乗せられて、運ばれて来た。
太めの田舎そば。私も妻も細いそばが好きなのだが、こちらの蕎麦は田舎そばだけだ。
田舎そばにしては、色も控えめで艶やかなのでホッとした。でも食べてみるとやはり田舎そばの歯ごたえがあり、我が家向きではなかった。
そしてこちらが「麦切り」。
細い蕎麦かと思ったら、稲庭うどんのようなものだった。確かに「麦」から作るのだから、蕎麦というよりうどんになるのは道理である。
つゆは味がしっかりしていて美味しい。
ワサビの代わりに柚子胡椒? ただの山葵ではないのだが、ただの柚子胡椒でもなさそうだ。ワサビと柚子胡椒を混ぜたものだろうか?
麦切りは、柚子の香りを添えたつゆによく合う。
田舎そばよりも、麦切りの方が私の好みだ。ただ妻は今、小麦を控えているため、麦切りは全部私がいただいた。
でも、ちょっと高いかな。
今度は、夜の居酒屋にお邪魔しようと思う。
食べログ評価3.51、私の評価は3.30。
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