今日は一日中曇り空。吹く風も少し涼しい。
妻に誘われ、午後のお茶に出かけた。
「ネルドリップ珈琲」の看板。以前一度来たことがある。
「月波珈琲 Coffee & Bar」。古い雑居ビルの路地に面した半地下にある。
昼は喫茶店、夜7時以降はバータイムとなるようだ。
路地から数段下がった所に入り口がある。植栽が古い建物に多少の潤いを与える。
特注の木製ドア。店名のはめ込まれた飾り窓が店主のこだわりを感じる。
内側から見ると、これがステンドグラスになっていることがわかる。夜になると、店の灯りでバータイムの彩りを表現するのだろう。
狭い店内は照明が控え目だ。カウンターはお客さんで埋まっている。
それ以外にテーブル席が2つ。私たちは入り口左のテーブルの壁際の席に並んで座った。
店を営むのは、キャリアウーマン風の女性と若い男性の2人。ボサノヴァが静かに流れる。
カウンター脇の窓にはめられた障子が落ち着いた雰囲気を演出する。店全体を見渡すこの席は、妙に落ち着く。
テーブルの上には電気スタンドが置かれている。その下には、今月末に店で開かれるコンサートのチラシ。時々こうして夜に小さなコンサートを行うようだ。
2人とも「レギュラー珈琲」(550円)を注文する。
ネルドリップのコーヒーだ。お湯はぬるめ、苦味は強い。
メニューで気になった「ピーカンタルト」(500円)も試しに頼んでみた。
「ピーカンタルト」という名前は知らなかったが、ペカンナッツとコーンシロップで作る甘いパイで、アメリカ南部の名物だそうだ。
キャラメルとチョコレートを選ぶことができるというので、チョコレートにした。ナッツの下にたっぷりとチョコレートが詰まっていた。小さいがとても美味しい。
開店から5年になるという「月波珈琲」。
夫婦揃って大のお気に入りの隠れ家的なお店だ。
食べログ評価3.11、私の評価は3.50。