ハモニカ横丁でランチを食べた後、少し甘いものが欲しくなった。
確かたい焼きの店があったはずだ。狭い横丁、すぐに見つかった。

「たいやき」と書かれた赤い幟。看板には「たいかしの天音」と書いてある。
「天音」と書いて「あまね」と読む。その意味を知りたくてネットで調べていると、かつてHPに載っていた説明文を紹介してくれるブログを見つけた。
『日本で古くから目出たい席には鯛を振舞う風習があり、その目出たい鯛の漢字のつくり(周)がアマネくと読み、鯛のように広く皆様に愛されるように命名致しました。』
ただなぜ「天音」という漢字を当てたかについては書かれていなかった。
さらに「たいかし」と看板に書いた理由は・・・
『冷めてしまうと固くなってしまう鯛焼きを、少しでも上品に、冷めてもモッチリと柔らかくおいしいお菓子のように召し上がって頂けるよう、研究に研究を重ね、日々努力できるよう命名させて頂きました。』
以前はネット販売をしていたようなのだ。
ともあれ、いつも行列ができるたい焼き屋さんだが、今日は一人も並んでいない。迷わず一つ注文した。「はね付きたい菓子(粒あん)」1個155円。

これだ。
羽根が大きい。パリパリで美味しい。
鯛の本体部分ももっちりとした食感で、想像していた以上にうまい。これは行列ができるのもうなずける。吉祥寺の数あるたい焼きの中でも代表格である。
食べログ評価3.55、私の評価も3.55。
さて、妻はこのところ小麦を食べると頭が痛くなると思い込み、たい焼きも食べない。その代わり、同じくハモニカ横丁にある赤飯の店に行きたいという。そこのお饅頭を買うらしい。

「お赤飯・和菓子 いせ桜」。

確かに簡素なお店に赤飯と和菓子が並べられている。
私はすでにたい焼きを頬張っているので、特段食指は伸びない。妻はさんざん迷った末に、豆大福を一つ買った。1個90円。安い。

「いせ桜」のある路地はシャッターが降りている店が多く、昼間は人通りが少ない。お店のおばさんも商売気がまったくない雰囲気で客が来れば対応する。商売丸出しの吉祥寺の商店街から一歩入るだけで、時間が止まったようなこんな店が見つかる。これも吉祥寺の魅力だろう。

家に帰り、30年前バンコクで買った小皿に豆大福を載せる。90円とは思えぬ堂々たる佇まい。
味も文句なく美味しかった。
食べログ評価3.19、私の評価は3.40。
「天音」 電話:0422-22-3986 営業時間:11:00~なくなり次第閉店 定休日:不定休
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