<吉祥寺グルメ>「おふくろ屋台一丁目一番地」の「おかあちゃんの牛すじ煮込み」

東京に木枯らし1号が吹いた今日、妻がまた岡山に帰省した。今度は代休をもらった三男も一緒だ。

幸いなことに、お母さんはリハビリを頑張って日に日に元気を取り戻している。お父さんも一人の生活に慣れ、ヘルパーさんの手を借りながらつつがなく日々を暮らしているようだ。

やはり、人間はしぶとい。そう簡単にはへこたれないし、日が経てば新たな環境に適応する。

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そんなことで、私も妻がいない夜に次第に慣れて来た。今日も夜の予定がないので、新たな店を開拓しよう。

ということでふらっと入ってみたのが、「おふくろ屋台一丁目一番地」。ハーモニカ横丁にあるお店だ。

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扉を開けると、すぐに階段だ。結構急なので、酔っ払った後は注意が必要だ。

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2階に上がると、調理場とカウンター。席はわずか4席だ。

カウンターに座って左を見るとこんな感じ。とにかく物がたくさんある。壁や天井いっぱいに何かが貼ってあり、よく分からない品々が所狭しと置かれている。よく言えば何が飛び出すか予想もつかないワンダーランドだ。

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右を見るとテレビが置かれ、その下には駄菓子屋のような入れ物が並んでいる。「かわきもの一皿400円」ということは、この入れ物に入っている駄菓子を食べることができるのだろう。

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メニューは本当に豊富だ。手書きのメニューで名前にも工夫が凝らされている。

「おふくろ」の温もりを感じるメニューではあるが、実際の「おふくろ」さんはちょっと強面だ。一見の客だと見切ったのか、あまり愛想がない。何かを聞いても一緒に働く若い女性が答えるといった塩梅だ。

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別のメニューもある。ちょっと愛想の悪い「おふくろ」さんはきっと料理上手なのだろう。

この店、実は3階と4階がある。上階のお客さん用にカウンターの後ろを通って料理が運ばれていく。狭い店内は寸分の無駄もない。

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木枯らしが吹いて急に冷え込んできたので、まずは熱燗を頼む。

若い女性が熱燗に合うお酒をいくつか勧めてくれる。伏見の銘酒「京山水」(400円)をいただく。後で調べると月桂冠のお酒のようだ。

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そして「おかあちゃんの牛すじ煮込み」(600円)。熱々の鉄鍋に入れて運ばれてきた。

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とろとろの牛すじと味のしみた大根。これは掛け値無しで美味しい。

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これからの季節、この煮込みは絶対にオススメだ。

狭い雑然とした店内で、熱燗をちびちび飲みながら煮込みをつまむ。そんな感じが好きな方にはとてもいいお店だと思う。

ただ、苦手な方には苦手かもしれない。

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目を少し上げると、何やら気になるメニューの数々が貼られていた。

恐る恐るメニューの意味を聞いてみる。

「神主って何ですか?」

「やっこに〇〇が載っているものです」若い女性が答える。〇〇はよく聞き取れなかったが、お豆腐はいいやと思い訊き直さなかった。

「矢澤課長って何ですか?」

「それはスクランブルエッグのような感じです」やはり若い女性が答えた。

「じゃあ、このりょうこちゃんって何ですか?」

「お好み焼きもどき」 おふくろさんが答えた。

滅多に出ないメニューのようで、若い女性も何だっけ?という感じだった。

というやりとりがあり、「時々食べたくなるなるこの味です りょうこちゃん」(500円)と、熱燗のお代わりを注文した。

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これが「りょうこちゃん」。見た目は鉄鍋に入ったお好み焼きだ。

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でも食べてみると、粉が使われていない。

これは何なんだろう? 卵とじとも違うが、味はお好み焼きそのものだ。美味しい。

やはりこの「おふくろ」さん、料理が上手なのだ。

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小さなお店がひしめきうハーモニカ横丁。

狭いお店でも家賃は高く経営は大変だろうが、「おふくろ」さんにはぜひ頑張っていただきたい。彼女たちが吉祥寺の多様性を担っているのだ。

食べログ評価3.28、私の評価は3.50。

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