三連休の最終日。今日も遠出はせず、近くでランチをすることになった。
ちょっと前にテレビのバラエティ番組で見たお店を思い出した。三鷹の定食屋だ。
「安い・うまい・早い・品数多い」と幟に掲げた定食屋「いしはら食堂」だ。
三鷹駅からさくら通りを南に下る。我が家からも歩けるだろうと気楽に出かけたが、暑い! クソ暑い! 妻が早速、「遠い」と文句を言った。そうは言ってもたかだか20分弱の距離だ。だから、自転車にしようと言ったのだ。
店内はめちゃくちゃ渋い。壁一面にメニューが並び、冷水機の上で扇風機が回っている。
一品料理がどれも安い。
アジフライ110円、さば焼き190円、とんかつ360円。
これにご飯とみそ汁とお新香を付けた定食にするとプラス200円で、定食ではなくご飯だけでもOKだ。
壁には「孤独のグルメ」の作者・久住昌之さんのサインやテレビ番組の取材で訪れたタレントのサインも飾られる。三鷹の有名店なのだ。
卓上の調味料を眺めながら、何を注文するかしばし迷う。迷う楽しみがこの店にはある。
聞くと、この店は以前亀有にあり、三鷹のこの場所に移ってから43年になるという。
結局、私が注文したのは「レバニラ炒め定食」(420円)。
もやし多め、レバーは少なめで、さっぱりとした味だ。個人的にはレバニラの場合、もう少しコッテリした味付けが好きではある。
ご飯多め、味噌汁は薄めで量が多い。
学生時代なら、ご飯を大盛りにして、さらにもう一品頼むイメージだろう。
妻のオーダーは「さんま焼き定食」(470円)。
さんまはちょっと細めで、写真の構図が決まりにくい。最近、中国や台湾が公海上でさんまを大量に獲るため日本の漁獲量が減っているという。日本政府は、何とか漁獲量を制限する国際ルールを作ろうとしているが、各国の反対にあい合意できなかったというニュースを見たばかりだ。
中国人が食べるものが変わると、世界的な食糧事情は大きく変わる。470円のさんま定食だと、スリムなさんまでも我慢せざるを得ない。さんまが「庶民の味」だった時代はすでに過去のものとなり、鰻を同じ運命をたどることになるのだろう。
レバニラ炒めを食べ終えてもまだご飯が残っていたので、コロッケを注文した。「これから揚げるので少し時間がかかります」という。作り置きではないのだ。
「コロッケ二個」(120円)。
揚げたての熱々だ。これが120円は良心的。個人的にはこのコロッケが一番美味しかった。
このお店、朝6時から夜8時までやっている。朝来ても夜来ても同じ値段だ。私たちの後から若者たちが次々に来店する。お金のない学生には、ありがたいお店だ。
今度は500円のカツ丼を食べてみたいと思った。
食べログ評価3.52、私の評価は3.20。
コロッケも魚も定食もみんな安いですね!