プラネタリウム

プラネタリウムを見るのは一体何年ぶりだろう。記憶にないほど何十年も見ていないと思う。

目指すは「つくば万博」の際、世界最大のプラネタリウムとして建設された「つくばエキスポセンター」のプラネタリウムだ。

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中央公園脇の遊歩道を進む。

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「つくば公園通り」という名前がついている。通り沿いには美術館や図書館が並ぶつくば市の文化ゾーンだ。

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久しぶりの青空。すでに紅葉が始まっている。

暑くもなく、寒くもなく、気持ちのいい日だ。

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最初気がつかなかったのだが、つくば公園通りの道端にはこの街らしい仕掛けがある。

エキスポセンターに向かって左手には、こんな仕掛けが・・・。

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道端に並んだ石板には、手前から「太陽」「水星」「金星」「地球」「火星」と書かれている。

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4番目の「地球」の石板には、太陽からの距離や直径、体積、質量などのデータが書かれている。ちなみに地球の表面平均温度は22℃なのだそうだ。

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「火星」までは近い距離で並んでいた石板が、「木星」「土星」となるとそこ間隔が大きく離れている。そう、火星までは惑星間の距離が比較的近いが木星から先はどんどんその距離が離れて行く。太陽系のイメージ図では惑星が等間隔で描かれることも多いが、実際には外に行くほど惑星と惑星の間隔は大きく開いていることがわかるようにこの石板は並べられているのだ。

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よって最後の「冥王星」の石板たるや太陽からはるか遠く、エキスポセンターの直ぐ近くに立てられていた。

実際、太陽から地球までの距離が1億4960万キロ、それに対して冥王星は59億1510万キロも離れているのだ。その違いがリアルに体感できる。

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一方、エキスポセンターに向かって右側には、地球の歴史が石板に記されている。

一番手前は「50億年前」。太陽と地球の誕生についての記述だ。

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そこから距離を離してポツポツと石板が立ち・・・

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恐竜が登場するのは最後から2番目の石板。「2.2億年前」に過ぎない。地球の歴史から見るとごく最近の出来事であることがわかる。

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そして最後の石板は「人類の登場」。わずか「0.01億年前」、すなわち10万年前の出来事である。キリストが生きた2000年前などは、地球の歴史から見ればつい先ほどということになるのだろう。

青空の下でそんな壮大なことを考えていると、気分が随分と解き放たれて行く。もっともっと自由に、楽しんで生きればいいのだという気持ちになってくる。

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そしてこんな看板も・・・。

ここ「つくば公園通り」はロボットの実験区間でもあるようだ。地球の誕生からロボットまで科学者って楽しい商売なんだろうなと、文系の私でも思ってしまう。

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そうして公園通りを進むとロケットが見えてくる。ここが「つくばエキスポセンター」だ。

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一角に大きなドームが見える。ここがプラネタリウムに違いない。

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チケット売り場に行くと、券売機の1台とモニターが「調整中」。科学館の券売機が調整中というのも何だか面白い。

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1985年に開かれた「つくば科学万博」のメイン会場として建てられた。私は一度も来なかったけれど当時はつくばエクスプレスもなく、移動はバスだったという。

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ロビーには日本初の地球観測衛星「もも1号」が展示されている。宇宙から回収できないから実物大模型ということだよね。

筑波にはJAXAの筑波宇宙センターもあるのだ。

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さらに進むとつくば万博の記念コーナーがある。

ここで面白いものを見た。

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「ワスボット」。万博の際、日本政府が出展したテーマ館の「人間ゾーン」に展示された鍵盤楽器自動演奏ロボットだ。

『身長180センチ、体重90キロ、譜面を読み取ることのできるCCDカメラを持ち、指・腕・脚などにある合計50個の関節によって両手両足を巧みに使い、バッハからビートルズまで様々な演奏ができました。』

ワスボットは、喜多郎作曲の「シルクロード」のテーマ曲を演奏していた。懐かしい。

ウィンドウズ95が出る10年前にこれだけのロボットを作っていた日本の技術力。シリコンバレーなどという地名も知らない時代、まさに「Japan as No.1」の時代だった。

 

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万博コーナーを抜けると、お目当のプラネタリウムだ。

直径25.6m。世界最大級のプラネタリウム。予想していたよりも大きい。立派な施設だ。

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平日のお昼、不便な場所にも関わらず30人ほどのお客さんが見に来ていた。

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今上映されているのは秋のオリジナル番組「日本、星ばなし」。

私たちは西洋の呼び方で星座の名前を覚えている。例えば、オリオン座とかさそり座とか・・・。しかし、江戸時代の日本人は星座の名前を何て呼んでいたんだろうというのがこの番組のテーマだ。

これは、予想以上に面白かった。

例えば、「W」の形のカシオペヤ座。これを江戸時代の農民は「ヤマガタボシ(山形星)」、漁民は「イカリボシ(錨星)」と呼んでいた。

さそり座は「ウオツリボシ(魚釣り星)」。確かに釣り針に似ている。

北斗七星はいろんな呼び名があったようだが、柄杓に似ているから「ヒシャクボシ(柄杓星)」、面白いところでは七つの星をサイコロの4と3に見立てて「シソウノホシ(四三の星)」というのは気に入った。

そしてオリオン座は見た目のまま「ツヅミボシ(鼓星)」とも呼ばれたが、中の3つの星だけを見て「ミタラシボシ(御手洗星)」と呼ぶ人もいた。3つ並んだ星がみたらし団子のようだからだ。

何だか和名の方がしっくりくる気がする。どうして日本人はギリシャ神話の名前を覚えるのだろう?

ちなみにアンドロメダやカシオペヤはともにエチオピアの王女、王妃の名前だそうだ。

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星座の和名のことなど、考えたこともなかった。あまりテレビでも見たことがない。

他にはどんな星があったのだろうか?

これって、テレビ番組の企画になりそうな気がした。

プラネタリウムは「オワコン(終わったコンテンツ)ではない。この大きなドームシアターで何かすごいコンテンツを上映してみたい欲望にかられた。

 

 

 

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