甲を着た古墳人

仕事の関係で、群馬県立歴史博物館を見に高崎まで行ってきた。初めて降りた高崎駅。東京駅から1時間弱だ。

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ちょうど昼飯の時間だったので、食べログで検索して大正8年創業のタレカツの店「栄寿亭」に行く。

西口を出て10分ほど。店内に入るとカウンターは一杯で1組待っていた。しかも全員、男だ。

大人気のタレカツは、A丼は卵なし、B丼は卵とじ、そしてC丼はジャンボというラインナップ。席についてA丼を注文すると1分ほどでカツが3つ乗った丼が運ばれてきた。ソースカツ丼ではない。秘伝のタレがご飯にもしみている。そして驚くのはその値段。なんと430円なのだ。

食べログ評価3.58、私の評価3.30。

高崎の老舗洋食屋でのランチを済ませ、タクシーで歴史博物館へ。「群馬の森」という所にあるのだが、思いのほか遠かった。しかし、予想外に来た甲斐があった。

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群馬は、古墳時代には東日本で一番栄えていたらしい。

その古墳時代、榛名山が噴火し、火砕流が麓の村を襲った。渋川市の金井東裏遺跡から世紀の大発見があったのは2012年のことだ。鉄製の鎧兜を身にまとった人骨が出土したのだ。いわば「日本のポンペイ」である。

この発掘調査はちょうど中間報告が出された段階のようだが、今回博物館のリニューアルに当たり、発見以降の調査の過程が詳しく映像で紹介されていた。その映像を見ていて、まるでエジプトやシカンの番組を見ているようだった。最新の科学技術を使って歴史を解明して行くワクワク感があった。

「これは番組になる」と思った。しかも外国の話ではなく、日本の昔の姿を知る手がかりが解き明かされようとしているのだ。日本列島の宿命である火山活動。その噴火がもたらした火砕流の悲劇が、偶然タイムカプセルの役割を果たし、1300年前の日本人がどんな人たちだったのか知ることができるのだ。

一般的に、群馬県は地味だ。最も地味な県ランキングでいつも茨城県と争っている。そんな群馬県を発信するのに「甲を着た古墳人」は使えるかもしれない。ドラマやCGを駆使した番組を作ってはどうか。福井県が恐竜で地域おこしをしているようなことができるかもしれない。

もう一つ、研究者のおじさんが黒曜石を使って槍用の石器を作る過程を映したビデオも面白かった。シカの角を削ったハンマーを使い形を整えていく。石器というのは以外に簡単に作れることがわかった。この研究者はいつもこんなことをしているのだろう。顔まで原始人っぽくなってきている。

日本の歴史は知らないことだらけ。各地の歴史博物館に足を運ぶと面白いネタがいろいろ転がっているんだなあと改めて思った。

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