<吉祥寺残日録>白内障手術で注意すること #200901

今日から9月。

今年の8月は、東京の猛暑日が史上最多の11日と異常に暑かったが、今日は打って変わって最高気温が27度とグッと凌ぎやすい1日だった。

そんな朝、買ったばかりの自転車を漕いで、武蔵境の「清水眼科」に向かった。

安物の自転車とはいえ、ちゃんとギアの切り替えもできるようになりとても快適なサイクリングだ。

今日眼科に行ったのは、1週間後に受ける白内障の手術を前に、注意事項の説明を聞き、眼球に入れるレンズを調整するための追加検査が目的だ。

まず最初に、近々に白内障の手術を受ける患者が別室に呼ばれ、看護婦さんから具体的な手順や注意事項の説明を受ける。

私以外におじいさんが3人、年齢は全員80歳前後とお見受けした。

加齢による白内障はそのぐらいで発症するのだろう。

手術費用の目安についても説明があった。

「1割負担の方は2万円あればお釣りが来るぐらい、2割の方は4万円、3割負担の方は6万円あれば大丈夫です。ただし、遠近両用レンズをご希望の場合はレンズそのものには保険が利かないのでプラス18万円必要です」

私自身は3割負担だから6万円。結構高い。

このクリニックではカードが使えないので現金を持ってこなければならない。

70歳を過ぎれば2割負担、75歳を過ぎれば1割負担となるので、私以外のおじいさんたちは同じ手術を2万円で受けるのだなあとちょっと損した気がした。

注意事項も、いろいろある。

手術までは基本的に普通に生活すればいいのだが、2日前から手術する左目に眼軟膏を塗る必要があるという。

1日1回寝る前に、米粒ぐらいの量の軟膏を「あかんべえ」したまぶたの裏に入れるらしい。

さらに手術前日の朝からは1日4回2種類の点眼薬をさす必要がある。

順番はどちらが先でもいいが、5分間の間隔をあけてさし、就寝時には目薬をしてから眼軟膏を塗る順番を守るよう求められた。

私はもともといい加減な性格なので、こうした細かい注意を守るのが苦手だ。

でも、きっと細かな妻が口うるさく指導してくれるだろう。

手術当日の注意事項としては、特段のことはなかった。

ただ、このクリニックでは術後に眼帯などは特に付けないらしいので、自分でサングラスや帽子を用意して直射日光から眼を守った方がいいとアドバイスがあった。

一番厄介なのは、手術後である。

手術当日の入浴禁止、7日間の禁酒はまあ我慢できるとして、3日間の洗顔禁止、10日の洗髪禁止は結構しんどい。

多少暑さが和らいだとはいえ残暑は厳しい、外に出れば汗をかく。

10日間も頭を洗えないとなると、床屋で洗ってもらうなどの対策を考えなければなるまい。

しかし個人的に一番気になるのは洗顔である。

コロナの関係もあって、近頃では1日に何度も顔を洗う癖がついているので、洗顔禁止が果たして守れるかどうか?

特に、最近は目やにが気になって、眼の周りは入念に洗っている。

ついつい無意識のうちに普段通りに洗ってしまいそうな気がする。

私には、こういう細部に注意を払う能力が決定的に欠けているのだ。

ともあれ、次回来院する7日の朝には、「短期滞在手術同意書」を持参することを忘れないようにしなければならない。本人だけでなく保証人の署名捺印も必要だ。

手術自体は10分ほどで終わる簡単なものだが、同意書の裏に書かれた注意書きを読むと、平均的に2000人に1人の割合で感染が起こる危険性があり、急に目が痛くなって見えなくなるケースがあるというのだ。

また、先生の診断では、私の場合は左目に何らかの外的なダメージが加わった可能性があり、移植する眼内レンズを支える組織が弱っていることがあるという。そうした場合、まれにレンズが落ちることがあって、もし通常の手術でうまくいかなければ今度はレンズを縫い付けるための手術が必要になるという。

左目を強打した記憶はまったくないが、ただでさえ眼をいじられるのは嫌なのに、先生の話を聞いているとますます嫌な気分になってくる。

でもまあ、このまま放置していてもどんどん見えなくなるだけなので、ここはこの女医先生に運命を託すしかないのだが・・・。

一連の検査と診察を終えて、帰りに指定された薬局で眼軟膏と2種類の点眼剤を購入する。

路地裏にある目立たない薬局。

清水眼科とは、どういう関係なんだろう?

多くの患者で混み合うクリニックと結託しているだけで、この薬局は食いっぱぐれはないだろうが、どうもこのあたりのカラクリは患者から見ると不明朗に感じてしまう。

さて、購入した薬について記録しておく。

こちらが、2日前から就寝時に塗る「タリビット眼軟膏」。

細菌の感染を抑える薬だという。

目薬は、右が細菌の感染を抑える「ベガモックス点眼液」。

左が炎症を抑える「ジクロード点眼液」である。

この2種類は、手術前日の朝から1日4回ささなければならない。

そして、軟膏も目薬も冷蔵庫で保管するよう指導された。

冷蔵庫に入れていると、ますます忘れそうだ。

ああ、考えるだけで面倒くさい。

とはいえ、仮に平均寿命まで生きると仮定すると、私もあと17年間生きなければならない。

場合によれば、もっとだ。

まだまだ旅行もたくさんしたいし、ブログも書かねばならないとなると、どうしても眼は大切にせざるを得ないだろう。

これまで病気に対してまったく無知なまま生きてきた私だが、60歳を超え病と共存せざるを得ない年齢となった。

お医者さんに言われたこともすぐに忘れてしまうので、こうしてブログに書き残すことで私自身の備忘録としたいと思っている。

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