<吉祥寺残日録>朝焼け、紅葉、そしてマスカットジャム #201120

今朝、すごい朝焼けが広がっていた。

青空もいいが、やっぱり雲があった方が、空に表情が出る。

人間の世界では、自分の思い通りにならないことも多いが、上を見上げればいつもそこには空が広がっている。

空の表情は毎日違い、それを眺めているとなぜか心が落ち着いていく。

買ったばかりの新しいスマホで朝焼けを撮る。

超広角レンズを通すと、肉眼で見る景色ともちょっと印象が違う。

色補正も自動で入るようで、なんだか不思議な写真が撮れるのだ。

家に引きこもっている間に季節は移り、井の頭公園の紅葉も日に日に変化していく。

こちらは昨日撮影した井の頭公園。

メタセコイヤだろうか、池の南に林立する背の高い樹木が赤茶色に色づいて公園に華やぎを添えている。

旅行の疲れが今頃出たのか、このところ日課にするはずの公園でのジョギングをサボり気味だ。

ダイエットの方も72kg台での足踏み状態が続いている。

ということで、今日は久しぶりに西園まで走ってきた。

昨日吹いた強い風で、ずいぶん葉っぱが落ちてしまっていた。

400mトラックでは降り積もったイチョウの葉っぱを公園の職員が掃除していた。

履いても履いても、風が吹くたびに集めた落ち葉は散らかり、新たな落ちてくる葉っぱが作業の邪魔をする。

しばらく来なかった間に、イチョウの葉っぱは真っ黄色に染まっていた。

一口に紅葉と言っても、樹木の種類によって葉が色づく時期はまちまちなのだ。

春の主役であるサクラ。

葉っぱはすでに散ってしまい、すっかり冬の装いだ。

一方で、秋の主役モミジはまだ色づき始めたばかりだ。

主役の出番はやっぱり最後、ということなのか・・・。

人にそれぞれ役目があるように、公園の樹々たちにもそれぞれの役割がある。

色とりどりの落ち葉は、小さな子供たちの格好のおもちゃになる。

すでに大人になった我が家の息子たちも、幼い頃はみんな落ち葉で遊んだものだ。

この子たちもきっと、もう少し大きくなると落ち葉などには興味を示さなくなるに違いない。

この歳になって、日々の仕事に追われる生活から解放された時、再び落ち葉に興味が湧いてくる。

不思議なものだ。

歳を取るほどに、心が子供に戻っていく。

いつもと変わらない植物たちの営み。

しかし、人間界はいつもとはまったく違った秋を迎えている。

新型コロナウィルスの感染拡大が続き、東京都の感染者は昨日も過去最多を更新し534人。

会見した小池都知事は、「5つの小」という新しいキャッチコピーを打ち出した。

飲食店への配慮から「ステイホーム」という明確なメッセージは打ち出さず、医療関係者からは厳しい批判が出ているが、一方で今日から東京では「GO TO EAT」食事券が発売されるなどアクセルとブレーキのチグハグさが目立つ。

このまま感染が広がれば、12月にはまたステイホームの日々が始まる気配である。

そんな特別な秋・・・

先日妻と一緒に、冷凍していたマスカットを使ったジャム作りに挑戦した。

このマスカットは、今月初めに帰省した際に伯母に渡された今年最後のブドウだ。

もうすでに傷んでいたので、房から実をはずしてジップロックに入れて冷凍しておいた。

冷凍庫の中で凍っていたマスカットをボウルに出して、まずは自然解凍。

普段、料理には一切手を出さない私も、ブドウを持って帰った責任があるので、珍しく手伝うことになった。

マスカットの皮をむきタネを取り出す、ただそれだけの作業だ。

しかし、私があまりに不器用なので、妻が見かねたらしく途中から参加、妻が皮をむき私がタネを取り出すという役割分担になった。

こうして処理したマスカットの果肉を鍋に入れる。

11月まで樹にぶら下がっていたマスカットなので糖度は極めて高い。

摘んでいくつか口に入れると、そのままでも予想外に美味しかったが、こいつらはジャムになる運命なのだ。

ここからは妻にお任せしよう。

マスカットの果肉に、水と砂糖、レモン汁を加えて火にかける。

水分が適度に蒸発したら出来上がり。

妻のレシピはいつも適当だ。

こうしてでき上がった「マスカットジャム」がこちら。

果肉の存在感がしっかりと残っている。

たまたま白い砂糖が家になくて、ブラウンシュガーを使ってせいか色は茶色い。

でも、こ販売するわけではないので、自分たちが食べる分には問題ないだろう。

パンに塗って食べてみると、意外と言っては妻に失礼だが、瑞々しくてとても美味しい。

少し甘すぎるので、レモン汁をたっぷりかけて食べるとさらに良い。

ジャムって案外簡単にできるものだなあ、というのが感想だ。

来年は、9月の旬の時期にマスカットを全部収穫し、その時に食べきれない分は冷凍してジャムなどを作ろう。

どうすればもっと鮮やかな緑色が出るかも研究が必要だ。

せっかく伯母ちゃんが作ってくれたマスカット。

息子の家族や弟の子供たちも含め、一族みんなでブドウを楽しめる新たなスキーム作りが来年の私の仕事になりそうだ。

朝焼け、紅葉、そしてマスカットジャム。

たとえ家から出られなくなっても、人生の楽しみ方はいくらでもある。

仕事を辞め、たっぷりの時間を手に入れた今だからこそ言えるセリフかもしれないが、そんな自由がない働き盛りの皆にも「辛くなったら空を見上げよう」とアドバイスしてあげたいと思う。

私たちの周りには、素敵な世界がいっぱい広がっているのだ。

コメントを残す