<吉祥寺残日録>太宰府天満宮で引いたおみくじに書いてあった戒め #201029

飛行機のトラブルで1日延長となった九州旅行から無事に戻ってきた。

今日の吉祥寺は快晴、朝からとても暖かい。

今日は4週に一度ハローワークに出頭する日。

自転車を漕いで、三鷹まで出かけた。

ハローワークはとても混んでいた。

失業保険が受けられるのも残り2ヶ月。

最後の出頭日はクリスマスイブになる予定だ。

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フランスでは再び外出制限が始まるなど欧州ではコロナが再拡大していて、日本でも北から感染が広がる兆候が見られ始めているという。

やはり寒くなるとコロナが勢いを増すように見える。

日本では「GO TO キャンペーン」の影響もあって相当緊張が緩んでいるが、果たしてこのままで大丈夫なのだろうか?

ハローワークから戻り、「GO TO トラベルクーポン」を使って対馬で買ったお土産をテーブルに広げた。

ツシマヤマネコのステッカーがやたらに目立つが、妻の好物である干し椎茸「どんこ」と穴子とカワハギのおつまみ、そして私が一番先に食べてみたかった「対馬名物かすまき」である。

「かすまき」は、黒あんと白あんの2本。

お店のPOPには、「江戸時代の贅沢が詰まっています」と書いてあった。

『江戸時代に参勤交代から帰ってきた藩主の無事を家中でよろこび、長旅の疲れを癒すために考案されたと言われています』

カステラ生地で餡を巻いたから「かすまき」。

安直なネーミング同様、味も見た目の通り、食べれば普通のどら焼きと同じ味がした。

でも、観光化が遅れ目に付くお土産もない対馬らしい素朴なお菓子だと、個人的にはとても好印象を抱きながら、黒あんの方からいただいた。

そして、もう一つ。

九州国立博物館に行く時に立ち寄った太宰府天満宮でも、ちょっとした妻へのお土産を買った。

それが・・・

おみくじだ。

100円のおみくじを2枚買い求め、中を開けずに東京に持ち帰った。

もう受験生もいない我が家だが、それでもおみくじを開く時はなぜかワクワクするものだ。

妻に好きな方のおみくじを選ばせた結果・・・

私のおみくじは「吉」、妻の方は「小吉」だった。

ほどほどで、この位がちょうど良い。

ただ、私のおみくじの「運勢」の欄には気になる言葉が書かれていた。

『一見好調に見える運勢ですが、かならずしも安泰とはいえない運気です』

確かに、会社を辞めた後の私は、煩わしいことから解放され絶好調だと感じる。

しかし、調子に乗るなという戒めなのだろう。

福岡での飛行機の欠航トラブルも、調子に乗っている私に対する神様からのメッセージだったのかもしれない。

「あんまり、調子に乗るなよ」

そんな声が聞こえるようだ。

旅行に関しては、「計画を良く立てて 吉」。

願望は、「思わぬ人の助けにて叶う」。

全体的には悪くはない。

ちなみに、妻のおみくじには「運気混沌とした兆しがあります」と書かれていて、実際私の旅行中、妻はずっと激しい頭痛に悩まされていた。

「運気混沌」、何とも恐ろしげな言葉である。

私のおみくじには、太宰府天満宮の祭神である菅原道真の歌が添えられていた。

海ならずたたへる 水の底までも
清き心は 月ぞ照らさむ

讒言により右大臣から太宰府に左遷された道真が詠んだ歌で、自らの潔白を信じてもらえない嘆きを表現しているそうだ。

『 海どころでなく、さらに深く満ちている水の底までも清いというほどに清い私の心は、天の月が照らして、明らかに見てくれるだろう 』

道真さんも、トランプさん並に自己肯定感の強い人物とお見受けする。

どうせなら左遷を嘆くのではなく、素晴らしい北九州の風土を楽しめばよかったのに・・・。

呑気な隠居暮らしを楽しむ私はそんなことを感じる。

菅原道真の歌には何のシンパシーも感じないが、「一見好調に見える運勢ですが、かならずしも安泰とはいえない運気です」という戒めだけは心に留め置いて、今後もせっせと旅に励もうと思った次第だ。

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