<吉祥寺残日録>周庭さんも逮捕!コロナ2000万人突破でささくれだつ世界 #200811

夏本番、暑さはいよいよ厳しい。

南から接近している熱帯低気圧のせいか、東京上空を覆っていたモヤが今日は消えて、朝から気温がぐんぐん上がった。

東京都心でも37度を超え、八王子では39度を記録したらしい。

昨日久しぶりで家族が集合し賑やかな一日を過ごした後なので、今日は家から一歩も出ずに静かに過ごしている。

ただ、テレビのニュースをつけると、気が滅入るようなニュースばかりが目についた。

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新型コロナウィルスの全世界での感染者数が、ついに2000万人を超えたらしい。

もはやその数字に驚くこともなくなった。

感染者数のランキングでは、アメリカが520万人で相変わらずトップで、ブラジル303万、インド221万、ロシア88万、南アフリカ56万と続く。

最近目立つのは南アフリカや中南米など南半球での感染者増加で、6位以下はメキシコ、ペルー、コロンビア、チリとラテンアメリカの国々が並んでいる。

8月の猛暑でも感染力が衰えない厄介なウィルスだが、冬になれば今以上に猛威を振るうことはこうしたランキングの変化を見ているだけで容易に想像がつく。

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世界中で感染が広がり続ける中、トランプ大統領は一度延期していたG7サミットを今年の大統領選挙以降に再度延期すると発表した。

トランプさん自体、G7を軽視する姿勢を示してきたが、今年は議長国なので夏に開催して自らのイニシアティブによる経済回復をアピールすることを狙っていた。

しかし、ドイツのメルケル首相がコロナ禍のアメリカには行かない姿勢を明確にし、コロナ感染も一向に収まる気配が見えないとあっては、再度の延期をせざるを得なくなったのだろう。

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そんな会見中、警備担当者に耳打ちされ、突然トランプ大統領が会見を中断して姿を隠すというハプニングがあった。

その直前、ホワイトハウス近くで発砲事件が起きたのだという。

撃ったのは大統領の警護にあたるシークレットサービス。

ホワイトハウスに近づこうとした不審者に発砲したのだというのだが、詳しい事はまだ明らかになっていない。

この秋の大統領選で民主党のバイデン候補に水を開けられているトランプ大統領。再選のために手段を選ばない巻き返しを図ると私は予想している。

今も人種差別をめぐる抗議活動が続き、コロナがアメリカ社会が抱える矛盾を浮かび上がらせる。

トランプさんとしては、中国カードを最大限活用しながら、巨額の財政出動によって株価の吊り上げを図る可能性が高い。

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一方のトランプさんの攻撃にさらされている中国。

習近平政権はコロナ禍を利用して、ここで一気に香港の民主化運動を潰すことを決断したようだ。

ついに、というべきだろう。

「香港民主化の女神」と呼ばれ、日本でも人気がある周庭さんが10日、香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕された。

悪名高いこの法律が成立する前、周庭さんら民主派リーダーはそれまで活動していた団体から脱退していたが、どうやら中国当局は過去に遡ってこの法律を適用するつもりらしい。

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さらに、政府に批判的な論調で知られる香港の新聞「リンゴ日報」の創業者、黎智英氏も香港警察に逮捕された。

外国の勢力と結託して国家の安全に危害を加えたとして、やはり香港国家安全維持法違反の容疑だが、具体的にどの行為が法律に違反したかは明らかにされていない。

恐ろしい国である。

香港の人たちが恐れていた「言論弾圧」がいよいよ本格的に始まったのだ。

しかし、私が恐ろしいと感じるのは中国当局だけでなく、こうした香港の状況を知っても一切声を上げない中国国内の世論である。

「政府を信頼している」「中国は偉大な国になった」

13億人の巨大国家の中に政府を批判する論調がないというのは、文字通り全体主義国家なのだ。

こうした国内世論を背景に、アメリカを中心に欧米諸国がどんなに中国批判を強めようとも、中国政府はこのタイミングで一気に香港問題にケリをつけ、次のターゲットを台湾に向けようとしている。

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こうした中国の全体主義社会を形作っているのは、政府による徹底した情報管理である。

それは過去のどんな独裁者も手にしたことのないITを駆使した監視システムなのだ。

トランプ政権は中国の巨大IT企業がこうした監視システムの一翼を担っていると断定し、「TikTok」や「WeChat」など中国製アプリを世界から排除しようとしている。

これが世界の覇権をめぐる米中の全面戦争に発展するのか、それとも自分の再選に有利になる何かを見つけてトランプさんが妥協してしまうのか?

秋の米大統領選挙までは何が起きてもおかしくない。

私はずっと中国は新規感染者数のデータは信用できないと考えている。

全ての情報が政府に都合よく操作される社会では、何が真実かが検証不能である。

そんな全体主義的な国家が世界で大きな影響力を持ち始めた時代の状況は、第二次大戦前、ヒトラーのドイツやスターリンのソ連、さらに軍部が実権を握った日本が台頭してきた1930年台の世界に似ていると感じるのだ。

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数日前に首都ベイルートで大規模爆発が起きたレバノンでは、政府の責任追及を求める市民たちが激しい抗議活動を繰り広げ、ついに内閣が総辞職に追い込まれた。

人々の怒りと不安が渦巻き、ますます人の心がささくれだっていく世界。

新型コロナ感染者が2000万人を突破した世界で、何かとんでもない時限爆弾がどこかで爆発しようとしているのかもしれない。

1件のコメント 追加

  1. dalichoko より:

    守られる市民の権利を蹂躙するような強権発動ですよね。
    ただ、こういうニュースを片側から読み解くと偏見や誤解になりかねないので冷静に読み進めたいところですね。
    (=^・^=)

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