<きちたび>2泊3日韓国出張① 「原爆」「水爆」の洗礼を浴び、10連休の旅行をキャンセルする

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久しぶりの海外出張。新規取り引きの打ち合わせで、韓国に行ってきた。

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大韓航空に乗った。

韓国のナショナルフラッグであり、「ナッツ姫」騒動以来、創業家のスキャンダルに揺れた。

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何十年ぶりかで大韓航空機に乗り、気づいたことがある。

一つは、キャビンアテンダントの女性たちの肌が、ツルツルなこと。まるで殻をむいたゆで卵のように光り輝いている。美容大国の面目躍如だ。

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もう一つは、映画のラインナップ。

日本便にも関わらず、日本映画は「万引き家族」のみ。韓国映画を見ようと思ったが、私が選んだものには日本語字幕がなかった。

このあたり、ちょっと意図的なものを感じた。

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金浦空港に降り立った後、カンナム地区に直行した。

3月の旅行で初めて行った「COEXモール」。相変わらず巨大なサイネージに見とれる。

ここを訪れたのは、韓国で今月始まった世界初の5Gサービスを体感したいと思ったからだ。正直な話、ソウルのどこでそれを体験できるかわからず、とりあえず知っている場所に来てみたのだった。

前回来た時には、サムスンがここでイベントをやっていた。しかし、今回はどこにも5Gの気配がない。ポスターとかいろいろあるだろうと思ってきてみたのだが、完全にハズレだった。

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諦めて帰ろうとした時、「5G」の文字を見つけた。

ここCOEXは国際展示場にもなっていて、ちょうど「WORLD  IT  SHOW」とイベントが開かれているようだ。ただ、私はこの展示会の入場登録をしていないので中に入ることはできない。

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続いて向かったのは狎鴎亭ロデオ駅。

「地球の歩き方」に、「ソウル随一の、ハイセンスでセレブなエリア」と紹介されていたからだ。ここなら「5G」のお店があるかもしれない、と思った。

しかし降り立った街は、ギャラリアなどのブランドビルばかりで、私が探している場所とは明らかに違っているようだった。

結果的に、今回の出張中、5Gを体感することはできなかった。江南駅直結のサムスンのショールーム「Samsung d’light」があるということを知った時には、もう公式日程が詰まっていて、そこを訪れることは叶わなかった。次にソウルを訪れる際には是非行ってみたい。

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初日の夕方からは、ソウルのホテルで取引先との打ち合わせ。

翌日は、ソウル郊外の展示会場「KINTEX」を視察。

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午後には、ソウル駅から韓国の高速鉄道KTXに乗って中部の大邱まで行った。

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初めて乗ったKTXは、ちょっとレトロな車両だったが、1列に3つの座席で広々としていた。

車窓の景色は日本と極めて似ていて、中国とはだいぶ違う。

大邱で工場を視察した後、工場の社長らと食事に出かけた。

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日本駐在の経験があり、上手な日本語を話す社長さんは、いたずらっぽい表情を浮かべながらグラスを並べた。

ビールのグラスとは別に小さなグラスに注いだのはウィスキー。

「これが、原爆です」

社長は、ウィスキーが入ったグラスをビールのグラスの中にそのまま落とした。そして、出来上がったウィスキーのビール割りを一気に飲み干し、空になったグラスを頭の前にかざして振って見せる。

当然のことながら、私にも同じようにしろという意味だ。

韓国取材をした仲間からは「爆弾」とか「原爆」という話はよく聞いていたので、さほど驚くことはなく、「なるほどこれが原爆か」とちょっとした感慨を感じた。

私も早速グラスを一気飲みして頭の前にかざして振った。

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社長は嬉しそうにまたグラスを集め、今度は小さなグラスにビールを入れ、ウィスキーをなみなみと注ぎ始めた。

「これが、水爆です」

原爆の反対、ビールのウィスキー割りだ。

「水爆」の話もよく聞いていたので驚きはしなかったが、「これを飲むのか」と少しゲンナリした。昔、番組を担当していた頃には、出演者との付き合いでウィスキーに一気飲みをよくやらされたものだ。

ビールの一気飲みと違い、ウィスキーのそれは、突然カクンと意識が飛ぶ。何度吐き、何度トイレにこもったことか。ウィスキーの一気飲みにはいい思い出がない。

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ウィスキーを注ぎ終えると、社長は私と腕を絡ませながら、一気に飲み干すことを求めた。

仕方なく、付き合う。

ビールで多少薄まっているとはいえ、ウィスキーの一気はやはりきつい。

しかし、幸い水爆の洗礼は一発だけで終わった。番組時代の死ぬまで飲むというエンドレスなやり方ではないようなので助かった。

その後は、主に韓国焼酎を飲みながら食事をいただいた。

結局この日の晩餐は、場所をカラオケバーに変えて5時間ほど続いたが、私がソウル行きの最終電車に乗らないといけなかったため、ほどほどのところで解放された。

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翌朝は思いの外、二日酔いはなく、朝早くホテルを出て帰国した。

ところが、羽田空港に降り立った直後、異変が起きる。

モノレールに乗ろうと改札を通った時、にわかに便意を感じた。トイレに駆け込むと、激しい下痢。やはり昨夜の酒と毎食の韓国料理がボディーブローとなって今頃効いてきたと思った。

なんだか急に疲れができてので、そのまま自宅に帰ることにする。

帰宅後のことは、この前の記事「ノロと半夏瀉心湯」に書いた通りだ。

この時の下痢は、酒のせいではなくノロウィルスが原因だったのである。一体どこで感染したのだろう? 可能性があるところが多すぎてよくわからない。

おかげで、翌日から行く予定だった国内旅行をキャンセルする羽目になった。

平成から令和に変わる10連休。私は、奈良、伊勢、熊野、和歌山を巡る8泊9日の旅行を計画していた。題して、「天皇を知る旅」。

しかし、出発前日にノロウィルスの急性胃腸炎ではどうしようもない。

まずは、京都までの新幹線と奈良の初日に宿泊する予定だった老舗「奈良ホテル」をキャンセルする。「奈良ホテル」のキャンセル料は前日のため100%。トホホである。

そうしている間に、妻の心配性がエスカレートしてくる。

もともと熊野や和歌山にはさほど興味を持っていなかった妻は、全部キャンセルしようと言い出す。私は、初日は無理でも奈良の途中から、または奈良は諦めて伊勢から予定通りの旅をすればいいと考えていたのだが、夜になってもまだ身体がフラフラなので次第に妻に押されていった。

決め手は、「私にもうつるかもしれない」という妻の言葉だった。

確かに、嘔吐したトイレを妻が消毒してくれた。ノロは感染力が強いので、時間差で妻が発病するかもしれない。連休で病院も開いていないし、交通機関の混雑も激しいため旅先で発病すると大変なことになる。

そんなことを諸々考えているうちに、次第に面倒臭くなってきて、熊野と和歌山を全てキャンセルすることにした。

残ったのは、伊勢のみ。

老舗の「鳥羽国際ホテル」1泊だ。平成が終わる4月30日にチェックインし、令和が始まる5月1日にチェックアウトする1泊。このホテルに泊まり、伊勢神宮にお参りする。この予約だけは残すことにした。実際この段階でキャンセルしても、宿泊代の80%はキャンセル料で取られるので、もし行けなければドブに捨てる覚悟を決めた。

そんな経緯で、元号が変わる10連休の大計画は韓国帰りのノロウィルスの前に脆くも崩れ落ちたのだった。

まあ、これはこれで、いい思い出になるかもしれない。

 

 

 

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