池江ショック

こんなことが本当にあるんだ、と思った。

日本水泳界のエース、池江璃花子選手が白血病の診断を受けたことをツイッターで公表した。

 

「ご報告です。応援してくださる皆様、関係者の皆様へご報告があります。

日頃から応援、ご支援を頂きありがとうございます。この度、体調不良としてオーストラリアから緊急帰国し検査を受けた結果、『白血病』という診断が出ました。私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。ですが、しっかり治療すれば完治する病気でもあります。

今後の予定としては、日本選手権の出場を断念せざるを得ません。今は、少し休養を取り治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。 池江璃花子」

 

「私自身、未だに信じられず、混乱している状況です」という言葉、正に今の正直な気持ちだろう。あまりに突然で、残酷な宣告である。

一昔前、白血病と言えば代表的な「不治の病」だった。

悲劇のヒロインの命を奪う死の病として様々な小説やドラマで登場した。

現代では、早期発見によって治る病になっているという。若い患者の場合、6−7割が完治するらしい。医学の進歩は日進月歩だ。

それにしても、アジア大会で6冠を達成した文字通りのスーパー少女に、白血病という病はあまりにミスマッチである。誰も予想しなかった運命のいたずらなのか。しかも、東京オリンピックの前年。池江さんは、東京五輪で最も有力な日本中が期待するメダル候補だった。

誰よりも悔しいのは、間違いなく池江さん本人である。

とても難しいことだが、東京オリンピックのことは一旦忘れることが大事だろう。そして私たち国民も、彼女とオリンピックを結びつけることをやめることだ。

まずは病気を克服すること。

池江さんの回復を祈っている。

 

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