中国vs新型肺炎

中国による新型肺炎との戦いが本格化してきた。

習近平さんの号令の下、一旦動き出すとどんな強行手段でも実行されるのが中国のすごいところだ。

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昨日のニュースで驚いたのは、新型肺炎専用の病院を10日間で建設するという話。多数の重機が敷地内にひしめきながら徹夜の突貫工事が行われている。

人民日報の日本語版は、次のように伝えている。

春節(旧正月、今年は1月25日)の大晦日にあたる1月24日夜、湖北省武漢市の武漢火神山病院の建設現場は一晩中明かりがともり、建設チームが家族との団らんの時間をなげうって、この専門病院の建設を急ピッチで進めていた。同市は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行期間に北京で短期間に建設された北京小湯山病院を参考に、蔡甸区で建設中の専門病院を火神山病院と名付けた。

出典:人民網「武漢火神山病院は大晦日も急ピッチで建設作業」

不眠不休の突貫工事によって、新病院は2月3日に完成する予定で、さらに2つ目の病院建設も発表されたようだ。

ただ裏を返せば、それだけ武漢の状況は深刻だということだろう。

先ほど放送していたTBS「サンデーモーニング」の中で、武漢の病院とされる映像が流れていたが、病院の廊下まで人々であふれ、パニックがすでに起きていることをうかがわせる。

武漢市内では公共交通機関が完全に運行を停止しているのに加え、マイカーも走行禁止とされた。1100万人の武漢市民は文字通り身動きできない状況になり、アメリカ政府は自国民救出のためのチャーター機を飛ばす計画だと伝えられている。日本政府も対応を求められるだろう。

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今はみんな自宅にこもり外を歩く人もほとんどいない状況のようだが、やがて食料などの問題が深刻化することは必至で、その時何が起きるのか、まったく予断を許さない。

武漢市では治療にあたっていた医師が死亡したとのニュースも伝わった。

人民日報日本語版のトップニュースは、「武漢へ!広東医療チームが大晦日に家族と離れ救援に出発」というタイトルで、国を挙げて病気の封じ込めにあたっている姿勢をアピールするものだった。

1月24日夜、多くの人が一家団らんしている春節(旧正月、今年は1月25日)の大晦日の夜に、広東省の湖北省救援医療チームのメンバーは国の呼びかけに応じ、急いで身支度を整え、家族と離れ、湖北省武漢市へと出発した。新華社が伝えた。

24日、国家衛生健康委員会から湖北省における新型コロナウィルスによる肺炎の感染対策として医療チームを派遣するとの書簡を受け取ると、広東省衛生健康委員会はただちに医療救援チームを派遣して現地の感染対策を支援するとの呼びかけを行った。同省の救援任務を担う病院はただちにチーム参加者の選抜に取り組み、医療従事者は積極的に名乗りを上げ、128人からなるチームが1時間ですぐにできあがり、大晦日の夜に現地へ出発することになった。

同チームの医療従事者128人の所属科は呼吸器科、感染症疾病専門家科、院内感染管理科、重症医学科、検査科。医師は37人、うち重症医学科の医師は15人、看護師は83人、うち重症医学科の看護師は15人。このほか検査科の技師が8人いる。

出典:人民網「武漢へ!広東医療チームが大晦日に家族と離れ救援に出発」

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さらに中国政府は、海外への団体旅行を禁止する措置をとるほか、個人旅行についても取扱業者を締め付けることによって中国人の海外渡航を抑える対策に乗り出したようだ。

こうした対策は新型肺炎の流入を警戒する隣国からは歓迎されるだろうが、したたかな中国人たちがそれに素直に従うかどうか、すでに出国した人たちはどうなるのか、まだわからないことが多い。

北京に流入する交通機関を規制しようという報道もあったことから、春節の大移動の時期に国内での移動も制限する強硬策を打ち出すのかどうか、ここ数日注意深く推移を見守るしかないだろう。

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