<吉祥寺残日録>87歳の母を乗せて蒜山高原に紅葉ドライブ #201105

岡山帰省の3日目。

大混戦のアメリカ大統領選挙は、投票日から2日経っても勝敗がつかない異例の展開が続いているが、私はと言えば87歳の母を助手席に乗せて、岡山県と鳥取県の県境にある蒜山高原までドライブに出かけた。

朝起きて快晴の空を見上げた時の突然の思いつきから始まった、今日の紅葉ドライブについて書いておきたいと思う。

今日も朝から天気が良く、おまけに予定もない。

朝食を作ってくれた母に、「紅葉でも見に行こうか?」と聞いてみた。

今年87歳の母はコロナの影響もあって、外出の機会がめっきり減っている。

しばらく反応がなかったが、忘れた頃に「行ける時にいかないとね」と言って私の提案に同意した。

岡山から行ける紅葉スポットをネットで調べ、11月上旬だと県北の蒜山あたりまで行かないといけないだろうと目星をつけた。

岡山ICで高速道路に乗り、山陽自動車道→岡山自動車道→中国自動車道→米子自動車道を乗り継いで蒜山ICまで、2時間弱のドライブだった。

蒜山には何度か来たことはあるが、どこが紅葉スポットなのか皆目見当がつかない。

とりあえずカーナビで見つけた蒜山休暇村を目指して車を進めると、素晴らしい絶景に出会った。

緑の牧草地の向こうに中国地方の最高峰「大山」がその威容を誇っていた。

岩肌がむき出しになった山頂部分の下に、紅葉した樹林帯が広がる。

岡山の実家を出る時には想像もしていなかった素晴らしく雄大な光景が目の前に広がっていた。

牧場からの景色をしばらく楽しんだ後、大山方向へさらに車を進める。

この時私は知らなかったが、私が選んだ「蒜山大山スカイライン」は紅葉の名所だという。

車窓から眺める紅葉はピークを少し過ぎていたが、遠出が久しぶりな母はとても喜んでくれた。

何より車が空いていてスムーズに走れることが、平日ドライブの醍醐味だと私は感じていた。

そして到着したのは、岡山と鳥取の県境に位置する「鬼女台(きめんだい)展望休憩所」。

「蒜山大山スカイライン」の中でも絶景スポットとして人気の場所らしく、ここだけ駐車場への坂道が渋滞していた。

でも、ここに来れば、人気の理由はすぐにわかる。

駐車場からの眺めはご覧の通り。

目の前には大山、その右側にあるのは烏ヶ山で、その山麓には色づいたブナの原生林が広がっていて、「大山眺望ポイント」と呼ばれている。

この駐車場からの眺めだけでも十分満足なのだが、実はさらなる絶景ポイントが待っている。

駐車場から階段を上っていくと、「鬼女台」の標識が立っている。

ここは「蒜山高原眺望ポイント」と名付けられていて、ベンチも置いてあった。

そのベンチに座ると・・・

このベンチから見えるのは、岡山県側の山々、蒜山高原の絶景。

鳥取側の大山とはまた違った雄大な景色だ。

しかし、最高の絶景スポットはさらに先にある。

尾根に広がるススキ群生地の向こうに見える展望台、ここが「パノラマ眺望ポイント」だ。

この展望台に立つと、360度のパノラマビューが楽しめる。

北を見ると「大山」、手前にあるテーブル状の山は「城山」だ。

駐車場からの眺めとは微妙に違い、手前に牧草地も見える。

南東に目を向けるとススキ群生地の向こうに「蒜山高原」。

南西には、緩やかに続く岡山の山々。

360度のパノラマはやはり爽快だ。

展望台からの絶景を楽しんだ後は、駐車場に戻り、売店を覗いてみた。

鳥取名産の梨や様々な農産物が売られている。

私が妻への土産として干し柿を買うと、母もいろいろと買っている。

いつものお店とは違う品揃えは、母の買い物意欲を高めたようだ。

そして、来た道を戻り、午後2時ごろには母を実家に送り届けた。

往復4時間ほどの紅葉ドライブ。

車内で母は饒舌だった。

父との旅行や新婚時代の思い出が次々に母の脳裏に蘇ったらしい。

母とのドライブ、後何回行けるだろう?

4時間のドライブは疲れたかもしれないが、母は本当に楽しそうだった。

コロナ禍でもレンタカーでのドライブなら、あまりリスクを負わずに母を連れ出すこともできそうだ。

機会があればまた、母を誘ってどこかに出かけようと思った。

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