<吉祥寺残日録>528Hzと三浦春馬 #200822

すっかり、朝5時起きが定着してしまった。

今朝も雲ひとつない快晴。

ベランダに椅子を持ち出し、その上で座禅を組む。

朝の瞑想タイム。

Amazonミュージックの中から適当にメディテーション系の曲を探し、イヤホンで聴く。

そんな中に、「528Hz 効果」という音楽があった。

その意味深なタイトルに興味を抱き、ネットで調べてみると、528Hz は、「心身のバランスを最適な状態に整える奇跡の周波数」として、どうやら最近注目されているらしい。

周波数雑学辞典」というサイトに少し詳しく、こんなことが書いてあった。

「1秒間に528回の振動」

この振動が水や空気の振動(音波)として伝わり、音として認識されます。

528hzは、DNAの研究で実績のあるレオナルド・ホロウィッツ博士が著作で触れたことによって注目された音階です。
あらゆる音には固有の周波数・音階があり、そのうち遺伝子DNAの修復の効果があるとして紹介したものがソルフェジオ周波数528hzです。

528Hz は「ソルフォジオ周波数」とも呼ばれるらしい。

528Hzはグレゴリオ聖歌で使われた音階として有名な「古代ソルフェジオ音階」の「ミ」にあたる音です。
当時の教会では、この音階の歌によって人々は恍惚となり、神と直接繋がる感覚を得たと言われています。
生命力を高め、魂を癒す周波数として一部のヒーラーたちに知られていましたが、世界中の音楽家やアーティストの間でも、「神と繋がる周波数」として今注目されています。

「グレゴリオ聖歌」は一時私もハマったことがあり、「神と繋がる周波数」という表現にも納得できるのだが、果たしてこれが528Hz の影響なのかどうか、疑い深い私にはちょっと怪しい気がする。

ネットをパラパラ見ているだけでも、「528Hz というのは特別の周波数ではなく私たちが聴き慣れた音楽には大体この周波数が使われているものだ」との指摘も見られた。

ただ、やはり人間の心を落ち着ける効果を持つ音というのは間違いなくあるだろう。

たとえば、私が夏の日の日中流しているウクレレだ。

528Hz が使われているかどうかわからないが、やっぱり心も体もリラックスできる。

ビーチで海風に吹かれているような解放感。

部屋の中で流している音楽一つで、自分の心をコントロールできるのだ。

日中の暑さは相変わらずだが、朝夕は少し凌ぎやすくなった。

昨日の夕方もベランダに椅子を出して、暮れゆく都心の方向をぼんやりと眺める。

今年から始まった羽田空港に着陸する航空機の都心ルート。

北から現れた旅客機がゆっくりと羽田に降りていく様子を見ていた。

「たまには、最近の日本の曲でも聴いてみよう」

テレビ番組を作っていた頃は、最新の流行を知ることは不可欠で、スタッフでカラオケに行けば無理して最新のヒット曲を歌ったものだ。

Amazonミュージックで「Hot in Japan」というプレイリストを再生する。

あいみょん、Official髭男dism など今時人気のミュージシャンの曲に混じって、私の耳に飛び込んできたのは先日自殺した俳優の三浦春馬の曲だった。

曲のタイトルは、「Night Diver」。

その歌詞を聞いてドキッとした。

明日になれば治まるような
胸に突き刺さる棘の行方
知らんふりして見ないようにして
気付いたら戻れないような気がした
昨日も同じ事考えて結局こんな夜過ごして
それでも嫌な感じじゃなくて


きっと誰も知らない言葉が今僕の中で
渦を巻いてずっとLoop Loop Loop Loopして
吐き出そうと声を出してみてもうまくいかない
My heart beats faster
Night Diver

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/haruma-miura/night-diver/

三浦さんが自殺しているのが発見されたのは7月18日。

驚いたが、私は彼の死について深くフォローしていなかった。

だから、彼が歌手としても活動していることも、この「Night Diver」という曲が2枚目のシングルとして8月26日にリリースされる予定だったことも、もちろん彼が自殺した理由も何も知らない。

でも、この曲の歌詞には、深い悩みを抱え毎夜毎夜苦しむ彼の姿が見えるようだった。

調べてみると、作詞は彼自身ではなかった。

この詩を書いたのは、辻村有記という女性。ジャニーズや日向坂46に楽曲を提供している元ロックバンドのメンバーだという。

ただ、彼がなぜ自殺したのかという週刊誌の情報などを見ると、三浦さんは家族関係などで深く苦悩していたらしい。

私は一度だけ三浦さんに会ったことがある。

テレビ局の事業部長をしていた時、舞台が終わった後の楽屋に挨拶に行った。

三浦さんは例のはにかんだような笑顔で応じてくれて、たまたま連れていた当時まだ小学生だった三男と気楽に握手してくれた。

その爽やかで繊細そうな三浦さんの印象は、今となってみればとても壊れやすそうな危うさを秘めていたようにも感じる。

私のような能天気なオヤジでも、若い時はいろいろ悩んだり傷ついたりもした。

ただ、サラリーマン生活で日々の人間関係に揉まれるうちに次第に厚顔無恥になると同時に、自分の心を切り替えたりコントロールする術を身に付けたような気がする。

ただ、生まれつき繊細で心のコントロールが下手な人はいる。

私の妻もそうだ。

3人の息子を無事に育て上げてなお、自己肯定感が低く、私から見ると些細なことで傷ついている。

今は、岡山で暮らす年老いた親たちの状況を心配し、なかなか言うことを聞いてくれない親たちに不満を募らせている。

みんなもう少し、楽に生きればいいのに・・・。

人間関係に疲れ、思い悩む人を見るたびに、そう思う。

でも、人は皆それぞれだ。

同じ話を聞いても、感じ方もそれぞれ。

私も現役時代、チーム内の人間関係の調整にどれだけ苦労したことか・・・。

会社を離れ、自宅に篭り、自分のペースで日々を生きる。

今が一番、幸せな時期かもしれない。

コメントを残す