<吉祥寺残日録>三男の結婚式の延期も決まった「特別な夏」 #200807

小池東京都知事が昨日記者会見を開き、今年はコロナに打ち勝つことが最優先の「特別な夏」であるとして、都外への旅行や帰省を控えるよう都民に呼び掛けた。

特別な夏。

あまりインパクトのない言葉だが、新型コロナウィルスのおかげでかつて経験したことのない特別な夏になることは間違いなさそうだ。

来週のお盆休み、東海道新幹線の予約状況は去年に20%以下だと言う。

確かに、通常の旅行なら人との接触をできるだけ減らして、自分たちだけでホテルでのんびりすることもできるだろうが、帰省となると故郷の親族と交流することが目的となる。話もするし、食事もする。

普段接触していない人が濃厚接触するのが帰省と言うものである。

テレビで見た海外のデータによると、5歳以下の子供は大人に比べて10〜100倍ものウィルスを持っていると言う研究結果もあるそうだ。

我が家では、今年9月、マスカットの収穫を兼ねて私たち夫婦と息子たちの家族総出で、岡山に集合する計画を立てていた。

その直前に結婚式を挙げる三男も、その時新妻を連れて行って、結婚式に来られない祖父母に初めて紹介することになっていたのだ。

ところが・・・

三男の結婚式そのものが延期されることが決まった。

もちろんコロナのせいだ。

すでに入籍を済ませた三男夫婦は今週、夏休みをとって淡路島と京都に旅行に行っているのだが、その旅行を前に妻に電話してきた時にこんなことがあった。

コロナで様子を見ていて遅くなったが、そろそろ招待する親族に連絡をすると言うので、私は念のため、お嫁さんのご両親のご都合を再確認するようにアドバイスした。

ご夫婦ともに教育関係者ということで、人一倍コロナ対策に気を配っておられるので、最近の感染者数増加を心配されているだろうと思ったからだ。

案の定、お父様から「できれば延期してほしい」と言われたらしい。

新婦のご両親が出席できない結婚式は、やる意味がない。もうすでに入籍は済ませていて2人は一緒に暮らしている。何がなんでも結婚式を強行する必要はないといえばないのだ。

三男夫婦は悩んだ末に、結婚式を延期することを決めた。

すでに友人たちには招待状を送っていたらしく、式場への連絡などもあって旅行先からバタバタと延期の作業をしたらしい。

旅行といっても今はあちこち動き回ることもできないだろうから、それはそれで夫婦2人で取り組む共同作業と思えば、無意味とも言えまい。

でもやはり、我が家にとっても「特別な夏」である。

特別な夏をどう乗り切るのか?

能天気な私は、至ってのんびり気ままに過ごしている。

最近、YouTubeにハマっていて、ヨガをやったりハワイの波打ち際をただ撮影した映像を流してリラックス系の音楽が部屋中に流れている。

おかげで、仕事をしていた頃に比べて、相当血圧が下がった気がする。

でも、心配性の妻はそういうことができないらしい。

岡山の老人たちのことがとにかく気になるらしく、「ああした方がいいんじゃないか、こうした方がいいんじゃないか」と私に提案して意見を求めるのだ。

私がいつも生返事をするものだから、最後には妻がへそを曲げる。

私から見ると、妻が言うことはいつも正論なのだが、せっかちなのだ。

頑固な老人たちが納得しないまま事を進めてもなかなかうまくいかないのではないか?

それでも、夫の親のことなど面倒がる奥さんも多いだろうに、先に先に心配してくれる妻には頭が上がらない。

9月のぶどう狩りも妻は断固反対なので、きっと中止になるのだろう。

なんとか妻の機嫌を損ねないよう、夫婦で長い介護生活を乗り切るしかない。

そんな事を考えている、「特別な夏」の暑い一日である。

コメントを残す