<吉祥寺残日録>コロナ禍でも楽しい家族の集まり #200810

今年のお盆休みは特別だ。

新幹線も高速道路もガラガラだという。

故郷に帰省した人が「なんで帰ってくるんだ」と嫌がらせを受けたというニュースも聞く。

でも、離れて暮らす家族にとって、お盆休みは家族が久しぶりに集う貴重な機会だ。

昨日の日曜日。

長男のところの、2人の子供たちが子供だけで我が家に泊まりにきた。

小学校3年生と6年生だが、井の頭自然文化園に行きたいというので連れて行ったり、家でゲームをしたりして過ごす。

男の子は変声期を迎え父親そっくりの声に変わっていた。

女の子はおしゃべりになって、生きているのが楽しくて仕方がないといった様子だ。

見ているこちらまで楽しくなってくる。

そして今日は、大阪から上京してきている次男家族と最近入籍したばかりの三男夫婦もやってきた。

家族総勢13人の大集合。

今時、顰蹙なのは承知の上で、今回は予定通り集まることを決めた。

マンションの自分たちの部屋で騒ぐと下の階の方たちに迷惑なので、地下にあるゲストルームを初めて借りた。普段はマンションの理事会などで使う部屋だが、空いていればこうした家族の集まりに利用することができる。

コロナ対策としてクーラーを入れたまま窓を開けっぱなしにし、食事は外食ではなく、「マザーズ」のピザと「八十八夜」のお弁当を多めに買って、みんなでシェアした。

それにしても、子供たちの成長は早い。

次男の家の末っ子、今年2歳になる男の子は、つい先日までほとんど何も話さない大人しい子だったのに、いつの間にかものすごく活動的になっていて、ボール遊びや変身ポーズで今日の主役の座をかっさらった。

日に日にお洒落になっていく女の子たち3人は、まだ小さいのに人生相談のような本を見ながらガールズトークを交わしている。

そしてレゴが得意な一番年上の男の子は、新作のオリジナル作品をみんなに披露した。2つのモーターを使ってスーパーマリオの世界を再現し、リモコンで操作して実際にマリオを動かすという驚愕のリアルゲームだった。

子供というのは会うたびに、驚くような変身を遂げて成長しておりいつも心底驚かされる。

そのあふれんばかりのエネルギー、そしてその変化のスピード。

それは私ぐらいの年齢になると、未来への期待でもあり、人類にまだまだ可能性が残されているようにも感じるのだ。

三男と結婚したばかりのお嫁さんは、もともと今日は仕事の予定だったのだが、急遽我が家の集まりに参加してくれることになった。

9月に予定していた2人の結婚式は、コロナの広がりを考慮して来年への延期を決めたばかりだ。

それならば、今日の集まりで2人のささやかなお祝いをしようと、急遽、妻と一緒にケーキを買いに行くことにした。

アトレの中にある「レモンドロップ」と「アンリ・シャルパンティエ」を梯子して、13種類、全て別々のケーキを買った。

おまけに、結婚1年目を祝って、「1」の数字を形どったろうそくを1本買い、お嫁さんのケーキに立ててみんなでお祝いをした。

日頃はコロナのことに神経を使っている妻も、今日ばかりはそんなことも忘れて孫たちと大いに話し、大いに遊んだ。

家族がこうしてみんな元気で集まれることは、何物にも変えられない喜びである。

しかし、楽しい時間だからこそ、こうした席でのコロナ対策は難しい。

夕方、みんなが帰る時、一つの決断をした。

9月、三男の結婚式の翌週に、13人全員でぶどう狩りを兼ねて岡山のおじいちゃん、おばあちゃんに会いに行く計画を立てていたのだが、残念ながらその岡山行きの計画を中止することを決めたのだ。

高齢の親世代に万一コロナを持ち帰ったら一生後悔するだろう。

とはいえ、おじいちゃん、おばあちゃんが生きている間に、みんなで帰省するチャンスなどもう2度とないかもしれない。

コロナのせいとはいえ、返す返すも残念な中止の判断。

こうした無念な思いをしている家族は、果たして世界中にどのくらいいるのだろうか?

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