<吉祥寺グルメ>「eclat」の「シェフお任せコース」

投稿日:

とうとう行って来ました。

食べログで吉祥寺NO.1に輝くお店。フランス料理の「eclat(エクラ)」である。

IMG_6213

井の頭通りを三鷹方面に少し行った目立たない場所にお店はある。

吉祥寺といっても、人通りは決して多くはない。しかも、地下だ。

IMG_6214

店内は、シンプルでシック。大人の空間だ。

渋谷方面で働いていたシェフとソムリエの2人が、吉祥寺にこの店をオープンしたのは3年ほど前になるという。

IMG_6215

カウンター越しにキッチンが見える。

オープンキッチンといえば聞こえがいいが、キッチン自体はさほど綺麗ではなかった。

でも、吉祥寺にはフランス料理店はいくつもあるが、本格的な大人のお店はないというリサーチのもとに吉祥寺に店をオープンさせたそうだ。

IMG_6216

夜のメニューは、8000円の「シェフのお任せコース」のみ。

アミューズ、冷前菜、温前菜、魚料理、肉料理、デザート、珈琲または紅茶で8000円。正確に言えば、これに税・サービス料が付くので9240円となる。

IMG_6220

通常はこれにワインなどを飲む。

ワインはボトルだけでなく、グラスもあるが、私はソムリエさんのオススメに従い、「ハイグレードワイン含むペアリングメニュー」(3600円)というを注文した。

妻はお酒が飲めないので水を頼んだら、ミネラルウォーターのボトルになるという。

やはり、吉祥寺としてはやはりお高いお店なのだ。

IMG_6221

午後6時。

他のお客さんがいない店内で、私たち夫婦だけの貸切状態のディナーが始まった。

最初に運ばれて来たのは、意外なことに「青汁」だった。マンゴジュースで割ってあり、爽やかで臭みも苦味もまったくない。

IMG_6222

一皿目、「愛媛県産鱧のベニエ 万願寺唐辛子 パプリカのクリームソース」。

夏といえば、鱧(ハモ)の季節だが、これは天ぷらだ。『ベニエ』とはフランス語で「揚げた生地」という意味らしい。

IMG_6223

天つゆではなく、パプリカのクリームソースを絡めて食べる。

緑色の万願寺唐辛子がピリッと辛く、刺激を与える。

こんな鱧、食べたことがない。予想したよりも、はるかに美味しい。

さすが、食べログNO.1の実力だ。

IMG_6224

グラスには一杯目、オーストラリア産のスパークリングワインが注がれる。

銘柄の説明はあったが、忘れた。

IMG_6225

二皿目、「桑名産地蛤のジュレ 春菊のクロロフィル 新玉葱のムースを忍ばせて」。

これは見た目も涼やかな夏向きの一皿だ。

IMG_6226

ジュレの中にハマグリが隠れている。

クロロフィルとは「葉緑素」とも呼ばれ、植物が光合成する際の化学物質らしい。それが、この緑色のソースのようだ。

何だか化学の実験のようだが、これがまた素晴らしく美味しい。

ここまでで、食べログの評価に納得。これまで吉祥寺で食べた店の中で、最も洗練された実力店だと感じた。

IMG_6227

三皿目、「赤海老のミキュイ セルフィーユの香り 緑豆ホワイトアスパラガスのエチュべ」。

これも何ともいえず爽やかな一皿である。夏にフランス料理は重いかなと思いながら予約したのだが、この店のフレンチはとても夏向きに仕上げてある。

IMG_6228

「エチュべ」はフランス語。素材の持つ水だけを使って蒸しながら煮る調理法で、日本語だと“蒸し煮”に当たる。

ホワイトアスパラガスから出たスープでエビを軽く煮ているのだろう。

エビもアスパラも緑豆もちょうどいい歯ごたえで、冷たくてさっぱり、本当に美味い。

しかも、見た目が非常に綺麗だ。

IMG_6229

ここでワインは白に変わる。

フランス西部、ミュスカデの白ワインだ。

正確には「グーレーヌ ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ・シュールリー」というそうだ。

IMG_6231

そして料理も濃厚になっていく。

四皿目、「フォアグラのソテー ペリグーソース サマートリュフ ポルチーニ茸のリゾット」。

IMG_6232

リゾットの上にフォアグラが乗り、その上にトリュフ。

ベリグーソースとは、牛肉を煮込んで作った出し汁にマディア酒と呼ばれるワインを加えて煮詰め、みじん切りのトリュフを加えて作る。

その甘みのあるソースがフォアグラの旨味を引き立てるのだ。

おまけに、妻はフォアグラが苦手なので、妻の分も私がいただく。もちろん、美味しい。

IMG_6233

ここでパンが出される。夜はレストランでパンも焼いているという。

オリーブオイルにつけていただく。このパンも美味しい。

IMG_6234

五皿目、本日の魚料理「和歌山県産若鮎のファルシ ズッキーニ パッションフルーツのソース」。

「ファルシ」とは、肉や魚、野菜などの中に別の食材を詰めた料理。この場合は、開いた鮎の中に、ホタテや魚のすり身を詰めて焼いている。

IMG_6235

パッションフルーツのソースと合わせるので、日本人が鮎の塩焼きに求める鮎ならではの香りは消えているが、まったく別の魚料理と考えるとこれまた美味しい。甘酸っぱいパッションフルーツと魚の取り合わせも初体験だが、これはこれでありだろう。

やはり、全体的に暑い夏を意識して料理してある。

IMG_6236

ここでちょっと箸休め。

「お口直しのシャーベット」が供される。

IMG_6237

グラスに赤ワインが注がれる。

イタリア・ヴェネト州のワイン「ゴルゴ イル・ラビット」だそうだ。

IMG_6238

そして六皿目、本日の肉料理「鴨胸肉のロースト エピスソース ジャンボマッシュルームとポンムピュレ」。

予約の際、「鴨とか羊は大丈夫ですか?」と聞かれたので、どちらかかなと予想していた。鴨肉はフランスではよく登場するポピュラーな食材だ。甘めのソースとよく合う。

IMG_6239

個人的には、鴨肉よりもジャンボマッシュルームが美味しかった。ただ塩で味付けしただけのマッシュルームだが、これが美味い。椎茸とは違い、やはりマッシュルームなのだが、瑞々しさがあるのだ。

ジャガイモのピューレ「ポンムピュレ」も普通のマッシュポテトよりもしっとりとしている。

IMG_6242

これで食事は終了。最後にデザートかチーズを選ぶ。

せっかくだから両方食べてみたかったので、私は「チーズの盛り合わせ 数種のコンディマン」というのを頼んでみた。IMG_6243

数種のチーズの他に、胡桃や干しイチジク、黒パンやジャムもお皿に置かれている。

「コンディマン」とは、薬味とか調味料という意味らしいが、このようにいろいろな物を少しずつ並べたプレートをコンディマンと呼ぶらしい。

IMG_6240

そして妻が選んだデザートは「山梨県産白桃とルバーブのマセレ フロマージュブラン 赤紫蘇のエキューム」だった。

「マセレ」とは、主に果物などをシロップや酒に漬けることらしい。

そして「エキューム」とは泡のことで、実際に甘いスープの上をピンクの泡が覆っている。

ルバーブはセロリのような野菜なのだが、これを甘いデザートに使うのは驚きだ。

IMG_6241

泡の上には花が浮かんでいた。

見た目にも華やかな締めの一品である。

IMG_6246

すべての料理が美味しいというなかなかない経験をさせていただき大満足のコース料理を堪能した最後に、コーヒーを飲んでいた時だった。

今日は、私たち夫婦の36回目の結婚記念日。

お店からのサプライズを用意してくださっていた。

IMG_6247

赤いプレートに白字で「Bon anniversaire de marriage ! 」(結婚記念日おめでとう)とフランス語のメッセージが書かれていた。

小さなローソクと共に、抹茶のムースと美味しいチョコレートをサービスしていただいた。

IMG_6248

結婚記念日のいい思い出になりました。

結局この日は、私たちの他には一人のお客さんも来なかった。以前何度か予約しようとしていつも満席で断られたお店なのに、今夜はシェフを貸切にさせていただいて恐縮でした。

お会計は、2人で2万3340円だった。

吉祥寺としてはちょっと高いが、都心だったら3−4万円は覚悟しなければならないお料理だと思った。

年に一回だけ行く特別なお店になりそうだ。

食べログ評価3.98、私の評価は4.90。

 

 

コメントを残す