犬と音楽

江國香織さんのエッセイを読む。「雨はコーラがのめない」。雨とは、彼女が飼っているオスのアメリカン・コッカスパニエル、要するに犬の名前だ。

彼女の作品を読むのは初めてだ。電車の中で簡単に読める短編がいいかなと思って、図書館の文庫本の中で一番薄い本を選んだ。

中身は、愛犬とともに聞いた彼女のお気に入りの音楽について、ゆる〜く書いたエッセイだ。彼女の雨への溺愛ぶりが愛らしい。私にはまったく無い感情だ。

最初に登場するのはカーリー・サイモン。名前に聞き覚えがあるが思い出せない。アマゾンのプライムミュージックでカーリー・サイモンを検索して何曲か聞いてみる。お〜。この曲、よく聞いてた。私の記憶力は完全に崩壊している。

続いて出ましたクイーン。深夜ラジオで「ボヘミアン・ラプソディ」が流れていたのは高校の頃だったろう。

そうだ、岡山にクイーンがやってきたことがあった。当時住んでいた官舎のすぐ近く、市営体育館でコンサートが開かれた。チケットを買うことなど考えもしなかったけど、友達数人と体育館の前で漏れてくる音をなんとなく聞いていた。この時初めてタバコを吸った記憶もある。いろいろドキドキの夜だった。

誰が言い出したか定かでないが、トイレの窓から体育館に忍び込んだ。もちろんお金は払っていない。心臓がバクバクした。

大人になることと悪いことをすることが何となくイコールと感じた頃。はっきり覚えていないが、体育館の中でボヘミアン・ラプソディを聞いたような気がする。不意に思い出した遠い記憶。40年前の話だ。

知らないミュージシャンの名前もいろいろ出てくる。

ハイポジ、メリー・コクラン、スザンヌ・ヴェガ、ARICO、門あさ美、リサ・ローブ、リッキー・リー・ジョーンズ、マリアンヌ・フェイスフル、ウテ・レンパ、ステイシー・ケント、クミコ、リサ・ゲルマノ、ケリ・ノーブル。

知らないミュージシャンだから、どんな曲なのかも知らないが、ある共通項がある印象がある。清らかな声を持つ女性ミュージシャン。それほど通でもなく、難解でもない。

暇な時、探して聞いてみるか・・・。

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