<定年後のお金>欲に目がくらんだ!1日の判断ミスで大損、信用取引の怖さを知る

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12月は株が上がると専門家全員が言っていた。しかし、今年は歴史に残る急落が世界の株式市場を襲った。

こんな日が来ることを、私は固く信じていた。10月にこのブログにも、そう書いたばかりなのだ。

<定年後のお金>初めて「空売り」をやってみた!NY発世界同時株安のおかげで少し損を取り戻す」

それなのに・・・

見事に大損をしてしまった。まだ損失は確定していないが、大損は間違いない。

なぜ、こんなことになってしまったのか、どうせまたすぐに忘れてしまうのでその経緯をここに書き残しておこうと思う。

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私が大きなミスを犯したのは12月1日に開かれた米中首脳会談の後だった。

多少、先物取引に慣れてきた私は、11月半ばから新たな取引スタイルを試し始めた。

それは「上がったら売り、下がったら買う」という単純なルールに従って売りと買いをそれぞれ複数出しておいて、利益が出たものはあまり欲張らずに利益を確定していくという方法だ。

この時期、日経平均は2万1000円から2万3000円の間を行き来するような相場だった。数万円単位の利益を積み上げ、この方法は使えるかもと思い始めていた時だった。

世界が注目した米中首脳会談でトランプ大統領は中国に対する追加関税を見送り、90日間の猶予を与えた。米中の貿易戦争を懸念していた市場はこれを歓迎し、週明け12月3日の東京市場は前週末より300円ほど値上がりした。専門家たちの口からは年末2万4000円の声も聞かれた。その日の夜間取引で私は利益が出た売り注文を決済し、新たに買いの注文を出した。

そして私が重大な判断ミスをした12月4日。

この日の始値は2万2533円。NYダウも大幅高で戻ってきた。ところが日経平均はジリジリと値を下げる。私はなぜか買い場だと判断した。今でも、どうしてそう思ったのか理解できない。ちょっと成績が良かったので、調子に乗ったとしか言いようがない。

私はこの日、値が下がるたびに買い注文を出し、結果的に4枚の「買い」を出した。同時に含み損を抱えていた「売り」がプラスに転じたためこれを決済した。これにより、私のポジションは一気に買い優勢に傾き、その日の日経平均は2万2036円の大幅安で引けた。

私の手元には、2万2000円から2万2500円あたりの「買い」が分厚く残った。でも、この段階では私はまだ値が戻ると信じていたのだ。

今から思えば、あれほど「売り」中心のスタンスでと誓って始めた先物取引なのに、この日1日の私はどうかしていたとしか言いようがない。

翌日5日には、日経平均は2万2000円を割り、それから2週間、2万1000円台でうろうろする日々が続く。私は、2万2000円台の「買い」のよる含み損を抱えたまま、日々の売り買いで数万円単位の利益を積み上げた。

「失敗した」と思っていたが、気持ちに負けて安易に損切りをしないと決めていた。

年末相場に期待し、個人投資家に人気のソフトバンク株上場で市場の空気が変わる可能性に賭けた。騰落レシオも下げすぎの数値を示している。2万1000円近辺で切り返して、2万2000円台まで戻る可能性はあると考えていた。

そして今週の急落が始まった。

私はなるべく平常心で自ら決めたルールに従って取引しようと努めた。300円から500円下げるごとに「買い」を入れ、利益が出た「売り」を決済する。そうしているうちに、「買い」が12枚、「売り」が1枚というとんでもない状況に陥った。

決済した利益は60万円ほどになったが、含み損は100万円を超えた。この含み損の多くは、あの12月4日に出した「買い」が原因だった。下げるたびに買い増したことも傷口を広げた。

そうして悪戦苦闘している時、予想外の事態が起きた。新たな注文を出そうとしたら、「証拠金が不足しています」という警告が出たのだ。

私が売買しているのは「ミニ日経平均225先物」というもので、証券会社に預ける証拠金は1枚あたり約7.2万円だ。先物取引の口座には200万円入れているので、これまであまり証拠金のことを気にせず取引していた。だが、ここに来ての急落で、決済できず含み損を抱えたままの建玉が増え、必要な証拠金の額が増えていた。しかも、含み損が増えると、「拘束金額」という動かせないお金も増えてくるようで、私の「先物オプション余力」がほどんどなくなっていた。

「これは、ヤバイ」。

これでさらに株価が下がると追加証拠金、いわゆる追証が必要になる。足りない金額をすぐに口座に振り込まないと強制的に決済され損失が確定してしまうのだ。

株が暴落すると必ず、「追証が発生し投げ売りに走る個人投資家」という用語をテレビなどでも聞いていたが、今初めてそれがどういう事態かが理解できた。何事も、自分で経験してみないと理解できないのだ。その意味では貴重な経験ではあったが、そんな悠長なことを言っている場合ではない。ここをどう切り抜けるか、必死で考えた。

まずやったことは、通常の証券口座から先物口座に100万円を移すこと。幸い現物株はどうも買う気になれなくて現金のまま置いておいたのがよかった。これで証拠金不足はとりあえず解消した。

しかし、もっと株価が下落する事態も予想しておかねばならない。ここはまず、追証が発生する事態を防ぐことが肝心だ。そのためには、含み損を抱えた「買い」のいくつかを処分するしかないと決断する。

1枚決済して、どのくらい「必要委託証拠金」の額が減るか見てみる。含み損を多く抱える建玉を決済すると、証拠金だけでなく「拘束金額」というものも減る。

結果的に、3枚ロスカットをすることにした。これで「余力」は100万円ほどになった。これで当分耐えられるだろう。とてつもない暴落に見舞われない限り・・・。

それでも不安は消えない。

過去の下げ局面では、1日に1000円以上日経平均が暴落するパニックを目撃してきた。現在の下げなどまだ通常のニュース番組では扱わない程度だ。

「ブラックマンデー」はいずれやって来る。それは来週の月曜、クリスマスイブの休日かもしれない。

そして、12月4日に出した「買い」は2月の先物。どのみち2月には強制決済されてしまう。それまでに一時的にでも株価が持ち直すことがあれば、その時点で損切りしなければならない。

いずれにせよ、大損は避けられない。あまりに痛い教訓。

やっぱり、私は投資に向いていない。

あれほど、株価は下がると確信していたのに、どうして正反対のことをしてしまうのだろう?

猛省し、冷静に判断しなければ・・・。

ちなみに、アメリカ株が12月に10%以上値下がりしたのは歴史的に見ても2回ぐらい、80年ぶりぐらいの現象らしい。テレ東の番組で、毎朝AIや専門家が株価予想をしているが、今月は全然当たらなかった。

素人の私の予想が当たらないのは、当たり前かもしれない。

 

 

 

 

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