<きちたび>定年記念「そうだ京都、行こう」1泊2日の旅①  二条城の満月と満開の桜に酔った夜

体調不良であれから2週間も経ってしまった。

3月一杯で定年退職を迎えたのを記念して、妻と2人で京都に出かけた。1週間前に突如思い立って新幹線と宿を予約した。桜のシーズンなので、新幹線も宿も混んでいた。

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3月31日土曜日。

平年に比べ異常に早い今年の桜。井の頭公園の桜はもう満開を過ぎ、水面を散った桜の花びらが埋めていた。

午前中に開かれたマンション理事会を終え、京都に向かった。

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夕方に京都に着いて最初に向かったのが「神泉苑」。

812年、嵯峨天皇がこの神泉苑で「花宴の節」を開いたのが歴史に残る最初の花見だという。

 

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平安京大内裏に隣接する天皇のための庭園というので期待して行ったのだが、かなりがっかりな庭だった。入場料は無料だ。

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街をぶらぶらして三条通り商店街のレトロな喫茶店「ケーキとあっくん」へ。

自家製のコーヒーゼリーをいただき少し時間をつぶす。

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時間を潰したのには訳がある。

夕暮れから始まる二条城のプロジェクションマッピングを見に行こうと思っていたのだ。18時過ぎ、二条城に到着するとなんと長い長い行列ができていた。ちょっと予想していなかったので、焦る。

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幾重にも連なる長い行列は、二条城前の広場に収まらず、お堀沿いの歩道に先まで伸びていた。

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入場券を買ってお城の中に入るまで40分ほどかかった。

でもおかげでライトアップを楽しむのにはちょうどいい暗さになった。

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「二条城桜まつり2018」。

唐門に映し出されるプロジェクションマッピングは、まあ想像通りのありがちなものだった。龍が舞い、桜が散る。「またこれか」と個人的にはがっかりだったが、一般の人たちはそれなりに楽しんでいる様子ではあった。

しかし、驚きはその先にあったのだ。

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唐門の先、塀を照らす行灯の明かり。

東の空には、大きな満月が上ってきた。ああ、京都に来たなあ、と感じる。

安っぽいプロジェクションマッピングより、ずっと優雅で風流な演出だ。

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先へ進むと、桜の庭が現れた。「桜の園」と呼ばれる場所だ。

ガイドブックには二条城は夜桜の名所と書いてあった。まだ青みを残した空をバックにライトアップされた桜。サトザクラという種類が中心らしい。確かに綺麗だが、まあこんなものかというのが正直な感想だった。

これなら井の頭公園の方が綺麗だな・・・。

しかし、私は京都の実力をなめていたのだ。

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さらに先に進むと日本庭園が現れる。

「香雲亭」と呼ばれる茶室。その脇には一本のサトザクラが満開の花を水面に映していた。鏡のように静まり返った池。桜と松のコントラスト。作為的ではあるが、はっきりとした美学がそこにはある。

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そしてこの日のハイライトは、その先に待っていた。

遊歩道の両側を埋め尽くす圧巻の桜。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラ、そしてカンヒザクラ。照明の色が変わるたびに、桜は違った表情を見せる。

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その桜に間から顔を出す大きな満月。

その美しさは、とても写真では表現できない。それでも他の花見客に混じって写真を撮りまくる。

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あの現場の感動を切り取るのは難しい。

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でも、わざわざ京都まで来た甲斐があった。

これからは、私の人生にも自由な時間が増える。

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「そうだ京都、行こう」

これからの人生、そんな風に行き当たりばったりに生きたいものだ。

 

 

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