<吉祥寺残日録>定年後を考える😄 シニアを魅了する松尾芭蕉『おくのほそ道』の「不易流行」と「かるみ」とは #220727

今月の帰省のお供にと、松尾芭蕉の『おくのほそ道』について勉強しようと一冊の本を図書館で借りた。 長谷川櫂著『松尾芭蕉 おくのほそ道』。 NHKの番組「100分で名著」ブックスの一冊で、著者の長谷川櫂さんは読売新聞の記者か…

<吉祥寺残日録>自転車に乗って🚲 スペイン風邪にも物申した歌人・与謝野晶子の旧居跡は荻窪、お墓は多摩霊園にあった #210529

もはや緊急事態宣言が延長されても、何も感じなくなった。 吉祥寺の人流を見ていれば、急速に感染者が減ることはありえないと前々から予測していた。 これは政府だけでなく日本人一人一人の責任であり、ただただ、真面目に休業要請に応…

<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「牡丹華(ぼたんはなさく)」に「ツツジ」と「サツキ」と永井荷風を知る #210430

早いもので4月も今日で終わる。 「ステイホーム」が呼びかけられるゴールデンウィークだが、羽田空港の映像からはかなりの人が移動していることがわかる。 昨日の東京の新規感染者は1000人を超えたが、この首都圏の感染が全国に広…

<吉祥寺残日録>トイレの歳時記🌸七十二候「虹始見(にじはじめてあらわる)」に知る鴨長明の「ひとりを愉しむ極意」 #210414

今日は「清明」の末候、七十二候の「虹始見(にじはじめてあらわる)」である。 「冬にはなかった虹が現れ始める頃」という意味だそうだ。 しかし、今日の天気は朝から雨・・・。 虹というよりも、来週に控える二十四節気の「穀雨」を…

<吉祥寺残日録>朗読で聴く「二十四の瞳」 #200629

最近、ラジオにはまっている。 ラジオと言っても、生放送を聴くのではなく、「らじるらじる」というスマホ向けアプリで聞き逃し再生を好きな時に楽しむのだ。 語学や教養など様々な番組が聴けるのだが、その中でもお気に入りは「朗読」…

<吉祥寺図書館>アーネスト・ヘミングウェイ著「武器よさらば 上・下」(1929年/アメリカ/光文社古典新訳文庫)

子供の頃から、読書が苦手だった。 本を読むスピードが遅かったので、途中で嫌になってしまったのです。それ以前に、読書に興味がなかったのだろう。 特に、小説は好きではなかった。 中学生になると映画が好きになり、活字ではなく映…

竹取物語

平成から令和への改元を前に、天皇にまつわる本を読んでいる。 その中の一冊、関裕二著『「天皇家」誕生の謎」という本の序章に書かれた「竹取物語」の話が面白いので、紹介したい。 「竹取物語」といえば、もちろんあの「かぐや姫」の…

坂の上の雲

テレビニュースに突如、大連が登場した。 北朝鮮の金正恩委員長が空路、大連を訪れたようなのだ。 中国の習近平主席も空母試験運航式出席のため大連に滞在中で、再び中朝首脳会談が行われたと伝えられた。米朝首脳会談を前に駆け引きが…

カズオ・イシグロ

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの小説「日の名残り」を読み終えた。 舞台は1956年のイギリス。 オックスフォードシャーの由緒あるお屋敷で働く執事が、主人から休暇をもらい田舎にドライブ旅行に出かける。イギリ…

古浄瑠璃

日帰りで新潟県の柏崎まで行ってきた。「古浄瑠璃」の舞台を見るためだ。 古浄瑠璃というのは、近松門左衛門が登場する前の人形芝居のこと。ウィキペディアによると、「初代竹本義太夫が語った義太夫節以前の浄瑠璃を言う」と書かれてい…

閑適

窓から吹き込む風が気持ちいい。 窓辺に敷いたマットに寝転びながら、音楽を聴く。のどかな休日。最高の季節。ベランダに干した白いバスタオルが、時折、春風にそよぐ。 井の頭の桜も今年はもう終わりだ。大量の花びらが水面を漂う。 …

不致仕

漢詩に俄然興味が湧いてきた。「NHK新漢詩紀行」の本をめくっていると、私が持っていた漢詩の退屈なイメージが壊れていく。 私がそれだけ年をとったということなのだろう。   本の中から気に入った詩を一つ。 白楽天が…