文字通り、彼岸花。
曼珠沙華の赤い花が、畦道に咲いていた。
この週末、岡山に行った。
米寿を迎える伯母が一人で農業をしているが、さすがに寄る年波には勝てず、この一、二年は疲れを訴えるようになった。
今年から、生業としていたブドウ栽培も大幅に縮小する決断を下した。
ぶどう棚を倒した後の畑は、一面の雑草で覆い尽くされていた。
何という雑草の威力。
雨の予報だったのに、なぜか晴れている。
しかも、暑い。
伯母に借りた鍬をふるい、雑草に覆われた畑を耕す。
本当は、雑草を刈ってから耕すべきなのだろうが、時間もないし、体力もない。
とにかく、耕しながら、草を根こそぎ抜こうと試みた。
しかし、雑草は簡単には抜けず、耕した土と一体となってしまった。
細かいことは、この際目をつぶろう。
最初のうちは、鍬を振る手も軽快だったのだが、少し耕しただけでふらふらしてきた。
気がつくと、手の皮もむけている。
日頃、肉体労働などまったくしていないのだから、無理もない。
とにかく、今回はお試し。
無理をせず、最小限の土地を耕すだけにする。
1メートル四方ほどを耕しただけで、そこに伯母からもらった肥料をまき、土となじませる。
小さな畝を作り、妻が持ってきた野菜のタネを蒔いた。
文字通り、小さな小さな家庭菜園だ。
黒田五寸人参。
ねぎ石倉一本。
青首宮重 総太り大根。
黄玉葱。
配置は、二列でこんな感じ。
果たして、こんないい加減な畑で、雑草に負けずに育つのだろうか?
わずか1時間足らずの作業だが、もうバテバテだ。
妻も疲れたようだが、もともと土いじりが好きな人なので、楽しかったらしい。
こうしてとにかく始まった我が家の月一農業。
1ヶ月に一回岡山に行けるかどうかはわからないが、進捗状況はこのブログで連載していきたいと思う。