金魚アート

夏のイベントが各地で始まった。

東京では数え切れないほどの夏イベントが開かれるが、一番人気は日本橋だというので、見に行って来た。

場所は、コレド室町内にある「日本橋三井ホール」だ。

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大きな暖簾がかけられた入り口。行列ができてる。

イベントの名前は「アートアクアリウム2017〜江戸・金魚の涼〜」。

入場料は大人1000円だ。

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入場するとまず中国風の陶器製の金魚鉢が並んでいる。

中には大きな珍しげな金魚が泳ぐ。個人的には金魚鉢は中国風が好きだ。

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みんな必死で写真を撮るので、列がなかなか進まない。

水は金魚鉢を満たし、少しずつあふれる。この循環が水の透明度を際立たせる。

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続くゾーンは照明の演出で見せる。

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ダイアモンドカットの水槽が照明によって色が変わっていく。

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天の川に見立てたライトの下にガラス切子の金魚鉢が置かれる。

多くの人たちが金魚を取り囲み、写真を撮る。

文字通り、SNSで拡散されることを狙ったイベントだ。

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そして天の川に従って進むと広いメインスペースに出る。

この導線の演出はとてもドラマチックだ。

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金魚がいっぱい詰まった巨大金魚鉢が天井からの照明に照らされ、暗闇に浮かび上がる。

周囲に並べられた一回り小さい球状の切子の容器内にも金魚が泳いでいる。

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巨大水槽からは八方に水があふれ出し、ろ過装置を通過して、下に置かれた別の金魚鉢に流れ込む。

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スタッフが突然、脚立を持ち出し、巨大水槽の上から何やら作業を始めた。水槽内に棒のようなものを差し入れ、かき混ぜているように見える。餌を与えているのか、死んだ金魚を取り出しているのか、暗いのでよく分からない。

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このメインスペースは階段状に作られていて、最上部にいくつもの特殊水槽が置かれる。

階段の途中にも、様々な金魚が展示され、置かれている照明の中にも金魚が泳いでいる。

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階段の真ん中には滝のようなものも作られていた。もちろんここにも金魚がいる。

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最上段に置かれた水槽。紅白の金魚たちが泳ぐ。

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照明の変化でいろんな表情を見せる。

若者たちが撮影した色とりどりの写真が拡散され、また新たな客を呼び込むのだろう。

「Instagram投稿キャンペーン」というのが行われていて、「#ecoedo日本橋」のハッシュタグをつけて投稿すると、抽選で浴衣や帯などが当たるのだそうだ。

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会場の出口には、金魚の入ったガラスの玉手箱が置かれていた。

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その脇には、人気の「獺祭」の樽をあしらった金魚鉢も並んでいた。これは結構絵になると感じた。獺祭と何かコラボをしているようだ。

このイベントは、アートアクアリウムアーティストの木村英智さんが企画した。

以前、六本木ヒルズなどで行なっていた夏の人気イベントが日本橋に場所を移したようだ。

SNS時代のイベントとは、何よりも写真写りが重要なのだ。

人が集まるところには、時代を知るヒントがある。勉強になった。

 

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