南北融和の先

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明日から2泊3日でソウルに行く。年明けから突如南北融和の動きが始まった。

私の感想は・・・「またか」という冷めたものだ。

きっかけは金正恩委員長の「新年の辞」だった。「選手団を派遣する用意がある。南北当局が至急に会うこともできる」と平昌オリンピックへの参加をほのめかした。これにムン大統領が飛びついた。ムン大統領にとって、世界中の目が韓国に集まる五輪の成功は至上命題だ。そのためには米韓合同演習を延期して北朝鮮がミサイルを撃つ理由を消しておきたい。金正恩氏は絶妙のタイミングで韓国に餌を投げた。

過去、緊張が極度に高まった時、北朝鮮は特定の国を狙って融和策を投げつけてきた。小泉時代、拉致問題での突然の譲歩もそうした一つだった。金大中時代には韓国を狙った。しかし、その裏では核ミサイル開発を続けてきた。もう20−30年も同じようなことを続けている。

私がソウルを去る翌日の9日、板門店で南北会談が開かれることが決まった。2015年12月以来の南北会談だ。

残念ながら板門店ツアーは日曜、月曜が休みなので、今回は訪れることができない。代わりに第3トンネルやトラ展望台などをめぐるDMZ(非武装地帯)ツアーに参加する。板門店には1985年、北側から訪れたことがある。それ以来のDMZ訪問だ。

韓国の人々からすれば、北朝鮮は「同胞」。平和的な統一ができればそれ以上の解決策はない。そこは日本人の感じ方とは大きな違いであり、私には理解できる気がする。

ただ、戦後「分断国家」として東西冷戦の最前線となった国々を見れば、話し合いによる平和的統一というのは残念ながらリアリティーがない。ベトナムは、北側が南ベトナムの首都サイゴンを攻め落とし、力で統一を勝ち取った。ドイツは、市民が自らベルリンの壁を壊し東ドイツを崩壊させた。やはり北朝鮮の体制が存続したままの統一はあり得ないと考えるべきだろう。

それでもアメリカが合同演習の延期を認めたため、平昌五輪の開催期間中は比較的静かな状況が続く可能性が高くなったのだろう。問題はその後、今年の春だ。

五輪の閉幕を待って行われる米韓合同演習。ここで何かが起きるのか?

余談も持たずに、状況の推移を見守りたいと思う。

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