(注意)この店はすでに閉店しています。
今日のランチは店を決めず、妻と2人で街をぶらつきながら気になった店に入ることに。
寒いこんな日はラーメン屋もいいが、同じことを考える人も多いようで有名店の前には行列ができている。でも、寒いのによく行列に並ぶ気になるものだ。
私たちは行列には並ばず、ハーモニカ横丁からダイヤ街、コピス周辺から東急裏へと歩く。そして中道通りを歩いていて、妻が「ここにしよう」と言ったのがこの店だった。
「小龍」。シャオロンと読む。
いつも店の前を通りながら一度も入ったことがない店だった。かなり昔から「焼小籠包」を売りにしている中華のお店だ。
看板の「龍」の字が壊れている。欠けた部分が店内に転がっていたので、最近壊れたのだろう。
入り口を入ると一階席にはテーブルが4つほど。すでにいっぱいだった。
異国情緒あふれるインテリアだ。
入り口脇にキッチンがあり、小籠包を作っている。
私たちは2階に案内される。狭い階段を上へ。
2階にはテーブルが5つ。1つだけテーブルが空いていた。
古い民家を中華風にアレンジした店内は、ボロいのに落ち着く。
どちらを見ても不思議な雰囲気で、こんな店は嫌いではない。
まずは「上海焼小籠包」(4ケ入 590円)。
メニューには「あつあつのスープが飛び出す」との注意書きが。
焼小籠包の食べ方が書いてあった。
「小皿に香酢(赤い容器)を入れ焼小籠包につけてお食べ下さい。スープが飛び出る事があるので服などをよごさない様レンゲで受けて下さい ‼︎」
焼小籠包という名を最近よく聞くが、食べるのは初めてだ。
表面が硬い。だからかぶりつくと同時に、どこか皮の弱い部分が破れスープが勢いよく飛び出す。普通の小籠包もスープが漏れ出すが、硬い皮で内部の圧力が高められているぶん飛び出す勢いが違う。これは危険だ。
美味しいかと聞かれれば、普通の蒸した小籠包の方が圧倒的に美味い。
続いては「鉄板棒餃子」(4本入 570円)。
ギョーザのタレをつけて食べる。まあ、普通の棒餃子だ。焼小籠包よりこちらの方がいいかな。
そしてランチセットの中から「黒炒飯のBセット」(880円)。サラダ、スープ、おしんこがつく。
「黒炒飯」という名前には吸引力がある。
そして食べてみると、これが予想以上に美味しい。これは正解だった。ケチャップ味と醤油味とソース味を合わせたような感じ。美味しい。
そもそも「黒炒飯」というのは何なのか?
ネットで調べてみると、麻布十番の名店「富麗華」のレシピが載っていた。味の秘密は広東省名産の中国たまり醤油「老抽(ラオチュウ)」だという。濃口醤油にカラメルを加えて作る調味料。この店でも「老抽」を使っているのだろうか。
このお店、再び行くとしたら迷わず「黒炒飯」を頼むことになるだろう。
食べログ評価3.18、私の評価は3.30。