甥っ子の就職が決まり、お祝いに肉を食わせる約束をした。
就職先は、今年うちの三男が入社したばかりのテレビ局。身内からテレビマンが2人も誕生するという予想もしない事態となった。
これからのテレビはどうなるか、まだ誰にも予測ができないが、まあ仕事を楽しんでくれればいいと思う。
ということで、選んだお店が「ステーキハウス hama 六本木本店」。40年以上の歴史を持つ、鉄板焼きの老舗だ。
外国人アーティストの招聘をやっている大手プロモーション会社の社長さんが、大物アーティストをよく連れてくる店として事業部長時代に教えてもらった。
乃木坂駅の近くに本店を建て替えたのは5−6年前だっただろうか。
少し早めに到着したため、待合室で甥っ子と三男の到着を待つ。玄関ロビーは落ち着いた雰囲気。待っている間、日本茶を出してくれて、接客はとても丁寧だ。
4人揃うと2階に案内された。鉄板のカウンターが並ぶ。私たちの席は、4人用の鉄板が2つ据えられた部屋だった。
ランチは3500円から。
私と妻は普通の「ステーキランチ」(3500円)、三男は「ハマランチ」(5500円)、アメフトをやっている甥っ子は「ステーキランチ」の肉100g増量(6500円)を注文した。
正確に言うと、妻以外の3人はご飯をガーリックライスに変更したので、それぞれ600円の割り増しである。
まずはサラダ。その横に置かれたのは、ステーキにつける「玉ねぎ醤油」だ。
テーブルの上には、乃木坂界隈の歴史をイラストにした紙のランチョンマットが敷かれていた。
鉄板上では、最初に「ハマランチ」用のホタテが焼かれた後、ほうれん草が豪快に登場した。シェフは鉄板の上でほうれん草を切り、そして炒める。
そして肉の登場だ。
分厚く切られた黒毛和牛のフィレ肉。甥っ子の肉は一回り大きい。
肉の上に乗せられているサイコロ状の野菜は、ひっくり返した際、肉を鉄板から少し離して蒸し焼きにするためのもので、何と食べずに捨ててしまうのだ。
三男はミディアムレア、私はミディアム、妻と甥っ子はウェルダンでお願いすると、シェフは手際よく切り分け、それぞれの加減で焼き上げてくれる。
私はフィレステーキなので130g。同じ値段でロースステーキだと150gとなる。
これをお店特製の玉ねぎ醤油につけて食べる。もちろん塩と胡椒も用意されているので、お好みで食べればいいのだが、確かに玉ねぎ醤油はステーキによく合う。
ステーキなので特に驚くと言うことはないが、柔らかくて普通に美味しい。
肉を焼いた鉄板でさっと炒めたもやしが付け合わせだ。
そしてこのお店の定番である「ガーリックライス」。たっぷりのニンニクを加えて手早く調理する。これだけで600円の割り増しは高いといえば高いが、その価値がこの一品にはある。
こちらがガーリックライス。
漬物と味噌汁が一緒に出される。
鉄板焼きはどこでも基本的にそれほど変わりはないが、サービスといい店の雰囲気といい、安心してお客さんを連れて行けるお店である。
夜だと1万円がすぐ飛んでしまうが、ランチは3500円から。懐にも優しい。
この後、デザートが出たが、写真を撮るのを忘れた。
そしてコーヒーにミルクを入れたところで写真を撮るのを思い出した。
こうしてゆったりしたランチにかかった時間は1時間20分ほど。甥っ子のお祝いとしてはちょうどいいランチだった。
食べログ評価3.58、私の評価は3.60。