このところ、表参道駅の乗り換えの際、一枚のポスターが気になっている。
ガッキーだ。マガジンハウスの雑誌「GINZA」の表紙を飾る写真らしい。タイトルは「恋する2月 ロマンスに気をつけろ」だそうだ。
こういう雑誌があることも知らなかったし、記事の中身にも特に興味はない。新垣結衣は好きだが、熱狂的なファンではない。「逃げ恥」効果が尾を引いているという面は否定しないが、それ以上にこのポスターの出来がすばらしい、と私は思っている。
そのレイアウト、その色調、そしてガッキーの表情。思わず目を留め、写真を撮ってしまった。
テレビをつけっぱなしにする時代は終わり、ネットは興味のある記事だけを読む。自分の知らないジャンルの情報はまったく知らないまま通り過ぎていく。そんな時代。街中で偶然目にするこうした広告や情報は貴重なのだと思う。まさにクリエイティブの腕が問われているのだ。
さて、今年のバレンタイン。孫からチョコをいただいた。
幼稚園児が一生懸命に書いた手紙が添えられていた。
「じいじ、らいすき」と、書いてあった。
子供は言葉を耳で覚える。「だいすき」という言葉が彼女には「らいすき」と聞こえたのだろう。学校にあがればすぐに直される。幼子だけが持つ、自由な言葉だ。
言葉は伝達手段。「らいすき」でメッセージは伝わり、うれしい気持ちが届く。